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スズキ「すごい 2人乗りジムニー」誕生! なぜ後席が無い? 見た目じゃわからない仕様が誕生したワケ

くるまのニュース / 2024年1月26日 7時10分

タクシーなどで利用されるLPG車ですが、スズキ「ジムニーシエラ」をベースにしたモデルが存在しました。

■低価格でエコな燃料LPG!LPGのジムニーシエラとは?

 スズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」といえば、2018年に4代目が登場して以降、幅広いユーザーから支持されているモデルです。
 
 そんなジムニーをベースにカスタムする例も数多く存在しますが、なかにはLGP車に仕立てたものも存在します。

 ここ数年で深刻な問題になっているのがガソリンなどの燃料費の高騰で、2023年夏にはガソリン代が最高値を更新し、全国平均で1リットルあたり186.5円と個人や企業共に影響が広がっています。
 
 そんなガソリン価格の高値維持が続くなか、注目を集めているのが「LPG(液化石油ガス)」を燃料に使っているクルマです。

 LPGは価格が安価でレギュラーガソリンと比較しても、70円ほど安い価格で購入でき燃料費の削減ができます。

 さらにLPG車はLPGだけでなく、ガソリンでも走行できるので2つの燃料を切り替えれば長距離走行も可能です。

 そのため、長距離走行の営業車やタクシーなどで利用されていることが、多い傾向にあります。

 また、環境にも優しくガソリン車と比較しても排出するCO2が約マイナス12%ほど。

 ほかにもLPGは、災害時にも強いとされており、異常時でも供給設備の点検は短時間ですみ、迅速に復旧させることが可能です。

 そんな優れた性能を誇るLPGはタクシーや商用車がメインでしたが、コンパクトながらも本格4WDのスズキ「ジムニーシエラ」にLPG装置を搭載したクルマが誕生しました。

 ジムニーシエラのLPG仕様を手がけたのは、大分県の「エフ・ケイメカニック」です。

 LPG車の販売・メンテナンスをおこないつつも、自社でも市販のガソリン車をLPG車(バイフューエル車)に手がけるサービスを開始しています。

 ジムニーシエラLPG仕様は、外見こそノーマルのジムニーシエラですが、車内を見ると後部座席が取り外され、代わりにLPGのタンクが搭載されています。

 LPGのタンク容量は約42リットルで、ガソリンと併用すれば通常のジムニーシエラの約2倍の航続距離で高速道路なら約1000km、無給油で走行可能となります。

 後席が取り外されていることで2名乗車になりますが、タンク上部を加工すれば十分なラゲッジスペースも活用可能です。

後席を取り除いた代わりにLPGタンクを搭載。ガソリンとの併用で約1000km、無給油で走行可能(画像提供:エフ・ケイメカニック)後席を取り除いた代わりにLPGタンクを搭載。ガソリンとの併用で約1000km、無給油で走行可能(画像提供:エフ・ケイメカニック)

 エンジンや吸排気系は基本的にノーマルで、LPGガスタンクと燃料制御のコンピューターやフィルター、各種センサーなどの追加という、シンプルな造りになっています。 

 このように部品点数は少ないですが、市販車からの改造は複雑なように見受けられます。

 基本的に型式で改造認可がおりていれば改造は難しくないようですが、未対応の場合は新たに認可する必要があるようです。

 また、数あるガソリン車の中でもなぜLPG装置のカスタムにジムニーシエラを選択したのかについて、製作を手がけるエフ・ケイメカニックの担当者は以下のように話します。

「当社はもともと、法人向けにLPG車は開発することが多いですが、今回は一般向けにもバイフューエル車を周知するためにあえて現行型のジムニーシエラを選択しました」

 今後、LPG装置をカスタムする車両はどのようなモデルを想定しているか、前出の担当者が以下のように話します。

「現在では新型シエンタハイブリッドをタクシー事業者向けに販売しており、今後はカローラクロスハイブリッドを事業者のみならず、一般ユーザー向けに開発しています」

※ ※ ※

 LPG車両に改造すると使用頻度にもよりますが、5年ほどで十分元がとれるそうです。

 LPGスタンドは、ガソリンスタンドに比べて数が限られていますが、タクシーが走行している地域ならLPGスタンドも存在します。

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