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「ダメぇぇ!」軽自動車に「軽油」入れちゃった!? 「油種の間違い」どうしたらいい? 「レギュラー車にハイオク」は問題ないのか

くるまのニュース / 2024年5月5日 14時10分

ハイブリッド車を含むエンジンを搭載した車にはレギュラーガソリンやハイオクガソリン、軽油等、車種によって使用する燃料が指定されています。では、「ガソリン車に軽油」や「レギュラー車にハイオク」など、指定された種類と異なる燃料を入れてしまうとどうなるのでしょうか。解説します。

■燃料間違えちゃった…どうなる?

 ハイブリッド車を含むエンジンを搭載した車にはレギュラーガソリンやハイオクガソリン、軽油等、車種によって使用する燃料が指定されています。

 近年はセルフ式のガソリンスタンドが普及してきており、なかでも「軽自動車だから軽油と思った」といった思い込みによる燃料の入れ間違いトラブルも発生しています。

 では「ガソリン車に軽油」や「レギュラー車にハイオク」など、指定された種類と異なる燃料を入れてしまうとどうなるのでしょうか。想定されるトラブル内容や対処方法について解説していきます。

 燃料の入れ間違えで気を付けなければいけないのが軽油とガソリンを逆に入れてしまう事です。

 軽油はトラック、バス等の自動車用ディーゼルエンジン用燃料、その他発電、農業・建設機械のディーゼルエンジン用燃料であり、レギュラーやハイオク等のガソリンとは特性の異なる燃料となります。

 ディーゼルエンジンはトラック、バス等で主流ですが一部の乗用車でも採用されており注意が必要です。

 もしガソリン車に軽油を入れ、エンジンを始動させると混合比率によって影響は変わりますが、エンジン出力の低下による走行不良、そしてアイドリングも不安定になります。

 軽油の割合が高いと、マフラーから黒煙が排出されエンジンストールに繋がります。

 最悪、エンジンは故障し、燃料ポンプや燃料配管類の洗浄もしくは交換が必要になります。

 また軽自動車は名称に「軽」が入っていますが「軽油」を表す意味ではありません。

 では、軽油を間違えて入れてしまった時にはどうすればいいのでしょうか。対処方法については走行前か走行後なのかで大きく変わります。

 走行前の場合は、最優先はエンジンの始動を控えることです。状況をガソリンスタンドの店員に伝え、整備ピットが併設されていれば燃料を抜き取ってもらう事ができるかもしれません。

 セルフ式であっても施設管理をする店員に相談はできますので、まずは声を掛けましょう。

 ガソリンスタンドで燃料の抜き取りはできないようであれば、任意保険やクレジットカード付帯のロードサービス又はJAFに連絡し整備工場までレッカー移動を依頼しましょう。

 一方、走行してしまい、エンジンが不調もしくは停止した場合、周囲の安全確認後、ロードサービス又はJAFに依頼し、整備工場までレッカー移動。故障具合に応じた修理が必要になります。

■ハイオク指定車に“レギュラーガソリン”を入れてしまったら?

 ハイオク指定車にレギュラーガソリンを入れてしまった場合はどうなるのでしょうか。結論としては、走行は可能です。

 ただしレギュラーガソリンでは「オクタン価」の違いにより、異常燃焼を起こす可能性が高まるため、ECUが出力制御を行い本来の性能が発揮できない状態となります。

 すぐにエンジンが壊れることもありませんが、本来のエンジン性能が発揮できず、燃焼効率も低下することから燃費も悪化する傾向にあります。

この場合、すぐに故障となるケースは少ないですが、次回の給油では指定のハイオクガソリンを入れ直していきましょう。

「赤」はレギュラー、「黄」はハイオク、「緑」は軽油「赤」はレギュラー、「黄」はハイオク、「緑」は軽油

 逆に、レギュラー指定車にハイオクガソリンを入れてしまったらどうなるのでしょうか。この場合は特に不具合は想定されませんが、ハイオクガソリンはレギュラーガソリンに比べおよそ10円〜12円/L程度高価になるため経済性への影響があります。

 では最後に、ディーゼル車にガソリンを入れてしまったらどうなるのでしょうか。ガソリン車に軽油を入れ間違える行為は気を付けなければいけませんが、こちらの場合も同じく気を付けなければいけません。

 特に故障時の影響は一番大きくなるリスクがあります。

 現象としては、エンジンは始動できるもののディーゼルの利点である力強い走りの性能が低下。エンジン音は激しく変化しアイドリングは不安定となります。

 マフラーからは白煙が出てくるようになり、ガソリンの潤滑性能が軽油より低いため、循環するとインジェクターや燃料ポンプの摩耗や焼き付きに繋がる可能性があります。

 交換が必要となれば、修理費用が高額になる場合も想定されます。
 
 軽油とガソリン双方の比率によって、故障まで至らない場合もあれば、故障となる場合もあります。ディーゼル車に間違えてガソリンを入れてしまった場合は、エンジンを始動する前に、まずは整備工場で燃料の入れ替え等を実施交換しましょう。

 走行中に気付いた場合は直ちにクルマを安全な場所に停めてエンジンを停止し、ロードサービス又はJAFに依頼し、整備工場までレッカー移動を依頼しましょう。

※ ※ ※

 入れ間違えてしまったとしても、10%未満の少量であれば影響の出ない場合もあります。

 しかし誤給油してしまったときは、まずは冷静になって「エンジンをかけない」ということを意識しておきましょう。

 そうすれば、燃料タンク内の入れ替えだけで復旧できる場合もありますので、出費も最小限に抑えられます。

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