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新型「2人乗りスポーツカー」実車展示! 25年年初に“1000万円弱”で発売!? 全長4.1m&400馬力超えの「SC-01」が凄すぎる

くるまのニュース / 2024年2月21日 14時50分

中国の新興BEVブランド「スモールスポーツカー(小さいスポーツカーの中国語の日本訳)」は、同ブランド初となるモデル「SC-01」を2023年9月に正式発表しました。そして2024年2月には日本でも実車展示されています。

■小型BEVスポーツカー「SC-01」、日本初展示

 2024年2月10日から開催された大阪オートメッセ2024にて、1台の珍しい中国車が展示されました。
 
 鮮烈な赤色ボディが目を引く小型スポーツカーとは、どのようなクルマなのでしょうか。

 1997年から毎年開催されている大阪オートメッセは、毎年20万人以上の来場者を集めるカスタムカーのイベントです。

 東の東京オートサロン、西の大阪オートメッセのように一般に広く認識されており、東京オートサロンにて展示されたカスタムカーだけでなく、大阪や関西圏独自の文化を反映させた、大阪オートメッセでしか見られない出展車両も見どころです。

 大阪オートメッセ2024で話題となったクルマのひとつが、中国の新興ブランド「スモールスポーツカー(小さいスポーツカーの中国語の日本訳)」の手がける「SC-01」です。

 このクルマは2022年9月に突如として発表、プロトタイプがお披露目されました。

 当時は情報の少なさから「本当に発売するのか」と疑問視する声が多く聞かれましたが、その1年後にあたる2023年9月24日にはより市販型に近い姿、そして実際の販売価格が発表されました。

「スモールスポーツカー(小さいスポーツカーの中国語の日本訳)」は略称「SSC」として知られています。

 このブランドを手がけるのは天津市が本拠地の「工匠派汽車科技」で、IT大手「シャオミ」からの出資を受けて開発したとしています。

 初のモデルとなる「SC-01」は全長4105mm×全幅1830mm×全高1160mm、ホイールベース2500mmという小さなボディながら、プッシュロッド式サスペンションを採用。

 前後それぞれに160kW(214hp)のモーターを配置する本格的ライトウェイトスポーツカーとなります。

 動力性能においては最高出力428hp、最大トルク560Nmを誇り、0-100km/h加速は2.95秒とのこと。

 車両重量は1300kgとなるので、刺激的なドライビングエクスペリエンスをもたらしてくれることでしょう。

 車体はパイプフレームを採用しており、同社は「中国初の量産型パイプフレーム車」と主張しています。

 また、駆動方式は駆動モーターの制御を変える形で、前輪駆動・後輪駆動・四輪駆動を切り替えられるとしています。

 バッテリーにはCALB(中創新航)製の容量60kWh 三元系リチウムイオン電池を採用、CLTC方式で航続距離520kmとしており、しっかりと実用面も考えられています。

 このバッテリーをシートとリアアクスルの空間に配置することで、前後の重量配分は「48:52」を実現しました。

 また、本格派スポーツカーにふさわしくフロント6pot・リア4potのブレーキキャリパーや、鍛造アルミ製ステアリングナックル、ミシュラン パイロットスポーツ CUP2の純正採用など、単に加速力しか重視していない「名ばかりのスポーツBEV」とは一線を画す装備となっています。

 シルエットはよくあるミッドシップレイアウトのスポーツカーを想起させますが、車体自体はとても小柄で、ひと言で言えば「カクカクしたロータスエリーゼ」という印象です。

 中国の「ジーリー(吉利汽車)」傘下になって以降、電動化を急速に進めるロータスはかつてのライトウェイトスポーツカー路線とは異なる商品展開をおこなっています。

 一方、このSC-01はロータスが捨てた「古き良きライトウェイトスポーツカー」の理念を最新の電動化技術と組み合わせていると解釈でき、自動車愛好家からの注目度も非常に高い印象です。

 内装もスポーツカーらしく、余分な装備は極力削られています。

 昨今の中国車で見られるようなディスプレイ類はインストルメントパネルのみにとどまっており、エンターテインメント面よりもスポーツ走行に徹した空間を見事に演出しています。

 また、ハンドルの形状はスポーツカーに多く見られる「D型」形状、通常はコラムレバーで操作するようなウィンカー、灯火類、ワイパーなどはハンドル上のボタンで操作します。

 警笛を操作するホーンボタンもハンドル中央ではなく、右側にあるダイヤルとなります。

 左右のシートの間にはサイドブレーキのレバー、パワーウィンドウスイッチ、そしてセレクターのダイヤルを配置。

 走行モードの切り替えや電子制御、ドアロック、デフロスター、V2L(車外放電)、ハザードボタンは頭上で操作します。

 予約価格は30万元(邦貨換算:約626.6万円)以内としており、その価格の手頃さも注目される要因のひとつです。

 中国以外ではすでに欧州各国での販売手続きを進めており、すでに全世界で7500台の注文を受けているとのこと。

 また、驚くことにこのクルマは日本でも販売を予定しています。

■日本では2025年年初に発売? 価格はどうなる?

 今回の大阪オートサロン2024では、日本における正規代理店を務める「興和商会」がSC-01を出展しました。

 同社は自動車の並行輸入や登録に関する事業を展開する会社です。

 興和商会によれば、日本での発売は2025年の年明けを想定しているとのこと。

 販売台数に関しては年間数百台との野望を語りましたが、現実的なラインとしてまずは年間100台を目指していくそうです。

 価格は詳細が決まっていないものの、800万円から1000万円の間になるのではないかと言います。

 ただ、日本での販売における最も高いハードルは認証段階にあると担当者は話します。

 ナンバープレートをつけて公道を走るためには日本国内の各種基準への適合が必須ですが、中国は自動車の相互承認に関する協定「58協定」(1958年に締結された国連欧州経済委員会:ECEの多国間協定『車両等の型式認定相互承認協定』)の加盟国ではありません。

 もしも加盟国で生産された自動車であれば「相互承認」という形で各国の保安基準に適合するとみなされ、登録は比較的スムーズに進みます。

「SSC」の手がける「SC-01」は「中国初の量産型パイプフレーム車」だという「SSC」の手がける「SC-01」は「中国初の量産型パイプフレーム車」だという

 ですが、中国は加盟国ではないため、これまで中国で製造された自動車が日本国内を走る例はほんの一握りでした。

 2021年に上陸した第一汽車の高級車ブランド「紅旗」や、2023年より日本でも乗用車を販売する「BYD」はメーカーが主導する日本での販売であるため、適合や認証の各種プロセスもスムーズであったという経緯があります。

 一方でメーカーに頼らない「並行輸入」の場合はその難易度が一気に上がります。

 SC-01の場合はメーカーが正規で日本にて販売する形になり、もうすでに各種手続きも進められています。

 日本で販売するにあたって道のりは険しいですが、スポーツ性重視のBEVは貴重な存在なため、日本国内でも注目を集めることでしょう。

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