“次期エルグランド顔”な新型「大型バン」初公開! 全長5m超えの「超静音モデル」は“トヨタ”も投入? 今欧州に投入される理由とは
くるまのニュース / 2024年2月28日 17時10分
2024年2月7日、日産は欧州向けに展開する大型商用バン「インタースター」の次世代モデルを世界初公開。ディーゼル仕様に加えて、日産の大型商用バンとしては初となるBEV(バッテリー式電気自動車)「インタースターe」をラインナップすることも明らかにしました。
■日産「最大級商用バン」初公開…”EV商用バン”連続登場の背景とは
2024年2月7日、日産は欧州向けに展開する大型商用バン「インタースター」の次世代モデルを世界初公開。
ディーゼル仕様に加えて、日産の大型商用バンとしては初となるBEV(バッテリー式電気自動車)「インタースターe」をラインナップすることも明らかにしました。
欧州などで日産が展開している商用バンのインタースター。
2001年にルノー「マスター」のOEMとして初代モデルが登場。
2代目は2010年に登場しましたが、その際に日産が当時展開していや商用モデルの車名に準じた「NV400」として展開さました。
その後2021年に行われたマイナーチェンジにより「インタースター」の車名が復活します。
そして今回、新たにフェイスチェンジなどを含めた改良が行われました。
インタースターのボディサイズは、ショート、ロングなどボディサイズは複数タイプが設定されています。
全長は最初でも5mを超え最大は全長6.8mとなる他、全高も2.8mとまさに海外で展開される商用バンの規格です。
今回、顔が最近の日産顔と言える「デジタルVモーション」のようなフェイスデジタルが採用されました。
デジタルVモーションは、 グリル・バンパー・ヘッドライトを同じ高さに揃え、シルバーの細い帯状の加飾でグリルを囲むデザとなっており、最近では「デイズ」「ルークス」「ノート」「セレナ」など様々なモデルで展開されています。
新型インタースターeは、主に市街地でのルート走行を想定して開発されており、業務の特性に応じてバッテリー容量の異なる仕様(87kWh、40kWh)を選ぶことができます。
87kWhバッテリー搭載モデルの一充電あたり走行距離は460km。急速充電機能は、わずか30分で走行距離252km分の充電に対応する能力を備えています。
大型商用バンのBEVを巡っては、2023年12月にトヨタが欧州の大型商用バン分野に初めて参入するとして「プロエースマックス」とそのBEV仕様「プロエースマックス エレクトリック」を発表しています。
新型プロエースマックスは、プジョーやフィアット、クライスラーなどを傘下に置くステランティスからOEM供給を受けるモデル。BEV仕様のバッテリー容量は3種類(110kWh、75kWh、 50kWh)あり、110kWhバッテリー搭載モデルの一充電あたり走行距離は約420kmとなっています。
大型商用バンのBEVが相次いで発表される背景にあるのは、まずカーボンニュートラル社会の実現に向けた欧州の規制強化です。
方針が部分的に揺れている感は否めませんが、決められたルートを走る商用車であれば、乗用車と比べて充電インフラの確保や保守メンテナンスが容易です。
そのためメーカーと物流事業者が連携して、高度なシステム化と合わせて開発を進めている事例が増えています。
次に、エンジン車と比べて超低床設計が可能である点も、BEV化を後押しします。フロアをより低く、空間をより広くすることで、積載性や荷役作業性、乗降性が向上し、ドライバーの負担軽減につながります。
さらに企業の社会的責任という観点からも、BEVを中心とした電動商用車の普及は今後一段と加速するでしょう。
矢野経済研究所の調査によると、世界における商用車の電動化比率は2022年が3.7%。2023年から急激に拡大し、2025年には10%となる見通しです。
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