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渋滞まみれの多摩エリアに夢の「4車線バイパス」工事どれだけ進んだ? トンネルぶち抜く「南多摩尾根幹線」立体交差も着々進行中

くるまのニュース / 2024年3月1日 7時40分

多摩丘陵エリアを東西に横断する「南多摩尾根幹線道路」が完成に向けて工事進行中です。中央道や圏央道に抜けるまでの渋滞緩和に期待がかかりますが、どこまで進んでいるのでしょうか。

■稲城多摩トンネル(仮称)を建設

 調布方面から多摩ニュータウンを貫通し、橋本方面へ向かうルートが「4車線道路」にパワーアップしようとしています。

「南多摩尾根幹線」(尾根幹)という名称の道路整備事業、完成すればどう便利になるのでしょうか。

 この道路は、多摩川の北部から「伏見通り」「武蔵境通り」「鶴川街道」として、新座~西東京~三鷹~調布を南北に抜ける幹線の延長線上にあります。

 多摩川原橋を渡って稲城市に入ると、尾根幹はだだっ広い道路用地の中の「側道だけ開通済み」という状態になります。つまり実質2車線というわけです。そのまま若葉台、唐木田を抜けて、町田街道へ接続します。

 この「側道だけ開通済み」の部分を、トンネルなどでスムーズ移動できる4車線の「幹線道路」として完成させる事業が、いよいよ動き出しています。

 基本的にいまの暫定開通と同様に平面道路ですが、交差点部は立体交差で「信号スルー」していきます。また、若葉台付近ではショートカットルートの「稲城多摩トンネル(仮称)」でまっすぐ抜けていきます。

 尾根幹は、相模原方面や多摩ニュータウンから都心方面に向かう最短距離のルート。そのため沿線交通が集中し、現在の「側道だけ」の部分を含め、平日朝夕や休日などに慢性的な渋滞が発生し、課題となっていました。

 完成すれば、ひとまず多摩ニュータウン内の移動はスムーズになり、中央道まで到達しやすくなります。逆に東名・新東名を利用する場合も、橋本方面から圏央道まで抜けやすくなります。

 気になる工事進捗ですが、時間のかかるトンネル工事が、真っ先にスタートしています。現在、稲城多摩トンネルでは、東側のトンネル坑口の擁壁工事が進行中。掘削準備ができればいよいよ本体工事が始まっていきます。トンネルルートにかかる部分は用地買収ではなく「区分地上権」が適用され、ビルの建設などに制限がかかる代わりに補償金が支払われる形です。

 ほかにも、唐木田駅に近い「鶴牧工区」で、擁壁の設置工事が進んでいます。ここでは一般的な「本線の両側にそれぞれ側道」という形ではなく、「上下線の側道+上下線の本線」という並びになります。本線部が側道よりも一段高い位置に築造され、その高低差の崖面を留めるための擁壁を作るのが、今回の工事です。

 東側では、鎌倉街道と交差する「多摩卸売市場前」交差点で、鎌倉街道をまたぐ高架橋の橋脚が姿を現しています。さらに東側の諏訪工区も準備工事の段階です。

 稲城駅付近では、JRの武蔵野貨物線を越える「竪谷戸大橋」の本線部工事も進められています。武蔵野貨物線は府中本町駅から新川崎までほとんどトンネル内ですが、ここが数少ない地上区間のひとつとなっていて、それを跨ぐ橋を新たに作る必要があります。まずは2024年までに、橋台を完成させる予定となっています。

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