2.5リッターエンジン搭載! “爆速ターボ”のマツダ「MAZDA 3」登場か!? 「2.0Lロードスター」登場の影で期待される「新モデル」とは
くるまのニュース / 2024年3月23日 18時10分
2024年1月開催の「東京オートサロン2024」で、高性能モデルの「マツダ3」登場を示唆するモデルが登場しました。一体どういうことなのでしょうか。
■マツダファン「歓喜」の2モデルが登場! 市販化は?
2024年1月に開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2024」で、マツダは“ロードスターファン”にとって思わぬサプライズを提供しました。
同社ブースに展示されていたオープンスポーツカー「ロードスター」の“ソフトトップ(幌車)”に、排気量2リッターのエンジンが搭載されていたのです。
「ND型」と呼ばれる現行世代のロードスターのソフトトップ(国内仕様)に搭載されるエンジン排気量は1.5リッターのみ。
一方で、電動開閉式ハードトップを組み合わせる「ロードスターRF」ではひと回り大きな排気量の2リッターエンジンを積んでおり、またソフトトップでも海外向けは2リッターエンジンが搭載されています。
国内向けのソフトトップに2リッターエンジンを組み合わせない理由に関して、マツダは「ロードスターのソフトトップには1.5リッターがベストバランスだから」と説明しています。その理念を多くのロードスターファンが支持しているのも事実です。
しかし、なかには「さらにパワーのあるロードスターも欲しい」として「2リッターエンジン待望論」があるのもまた事実。
そんななか、「MAZDA SPIRIT RACING RSコンセプト」はカスタマイズされた参考出品とはいえ、2リッターエンジンを積んだロードスター幌車の公開として大きな話題となりました。
関係者によると同車は「市販を見据えている」とのことですが、一方で「『MAZDA SPIRIT RACING』は特装車のような扱いで、通常のカタログモデルではない」とも言います。
つまり、もし発売されたとしても(発売されるのは確定と考えていいのですが)、位置づけは通常のロードスターとは別路線。
イメージとしては日産の「NISMOロードカー」(「Z NISMO」や「GT-R NISMO」のようなスペシャルな仕立て)やトヨタの「GRMN」のような、カタログモデルとは一線を画する特装車なのです。
かつて2代目(NB型)に設定された「ロードスター ターボ」のように、マツダの関連会社である「マツダE&T」が架装して市販となるのではないでしょうか。
オートサロン会場で車両を説明してくれたスタッフは「サーキットを楽しむためのスペック」といいますから、締め上げたサスペンションやバケットシートなどを標準採用すると考えるのが自然。
一般的なロードスターとは世界観の異なるモデルとなるでしょう。
ところで、東京オートサロンではロードスターのほかにも「MAZDA SPIRIT RACING」のコンセプトモデルがお披露目されました。「MAZDA SPIRIT RACING 3 コンセプト」です。
■爆速な「マツダ3」登場か!? 考えられるエンジンとは
このMAZDA SPIRIT RACING 3 コンセプトは、5ドアハッチバック「マツダ3」をベースにしたカスタマイズモデル。
「街中からサーキットまで楽しく走れるクルマ」というコンセプトはロードスターのMAZDA SPIRIT RACINGと同様で、日本では走りのイメージがあまりないマツダ3をメーカー自らカスタマイズの提案をしているのが面白いです。
マツダ「MAZDA SPIRIT RACING 3 concept」
ところで、このMAZDA SPIRIT RACING 3 コンセプトにはどんなエンジンが載るのでしょうか。
公式な説明はありませんでしたが、関係者によると搭載エンジンは「排気量2.5リッターの(ガソリン)ターボエンジン」だと言います。
もちろん国内向けのマツダ3に2.5リッターのターボエンジンはありませんが、北米向けにはガソリンの2.5リッターターボエンジン(国内では「CX-5」や「CX-8」に積んでいたもの)が用意されているので、マツダ3の車体に搭載することは十分に可能なのです。
ただ、関係者は「2.5リッターターボだけど北米向けに積んでいるエンジンと同じではない」とも言います。これにはどんな意味があるのでしょうか。
考えられる内容はふたつです。
ひとつは、現在の2.5リッターターボエンジンとは全く異なる新エンジン、もしくは大幅改良版。そしてもうひとつは、現在の2.5リッターターボエンジンをチューニングしたタイプです。
筆者(工藤貴宏)の推測は後者です。実は2.5リッターターボエンジンのフィーリングは低回転のトルクを重視した北米で好まれる味付けにセッティングされています。高回転が盛り上がるような特性ではありません。
そこで、サーキットまで視野に入れたスポーティな車両にあわせてパワーアップと同時に高回転まで気持ちよく使えるチューニングを施して搭載。それがもっとも考えやすく理想的なプランではないでしょうか。
また、現在の状況を考えれば「新しい2.5リッターターボエンジンを開発して既存のボディに搭載する」とは考えにくいのも、“チューニング説”を唱える理由のひとつです。
ちなみにMAZDA SPIRIT RACING RSコンセプト(ロードスター)に搭載する2リッターエンジンは「200psを目標としている」とのこと。
ロードスターRFに搭載する2リッターエンジンが184psなので、厳密に言えば「それとは違うエンジン」ということになります。スペシャルなモデルということで、チューニングが施されているのでしょう。
MAZDA SPIRIT RACING 3コンセプトに関しても、チューニングを施すことで「いま売っているモデルとは違うエンジン」とするのではないでしょうか。
いずれにせよ、マツダの新たな展開に期待しないわけにはいきません。
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