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なぜ“隣に駐車”するの? 人が「トナラー」する心理は? 対策方法はあるのか

くるまのニュース / 2024年4月2日 11時10分

いわゆる「トナラー」問題がトラブルへと発展するケースは少なくないと言います。なぜ「トナラー」問題は起こるのでしょうか。

■なぜそこに駐車する?「トナラー」の心理とは

 駐車場にて他にも空き枠があるのにも関わらず隣に駐めてくる「トナラー」問題。
 
 この「トナラー」は、トラブルへと発展するケースは少なくないと言います。

 なぜ「トナラー」問題は起こるのでしょうか。

 ショッピングモールなどの大型駐車場にクルマを駐車した際、ほかに多くのスペースが空いているにもかかわらず、自身のクルマのすぐ隣に駐車するユーザーに出くわすことがあります。

 こうしたユーザーは「トナラー」と呼ばれ、インターネット上などでしばしば話題となってきました。

 もちろん、多くのスペースが空いていたとしても、すでに駐車されているクルマの隣にクルマを駐車すること自体に法律上の問題はありません。

 その一方で「トナラー」に対して不快感を覚えるユーザーは少なくないようです。

 その理由としては、いわゆる「ドアパンチ」などによって自身のクルマに傷をつけられてしまう可能性を危惧するというものから、「なんとなく気持ちが悪い」というものまでさまざまです。

 とはいえ、「クルマが傷つけられる可能性がある」や「なんとなく気持ちが悪い」だけで「トナラー」を取り締まることができるわけもないため、結局のところ、不快感を覚えつつも我慢するというユーザーが大半のようです。

 では、なぜ「トナラー」はあえて誰かの隣のスペースを選ぶのでしょうか。

 その理由として最も多いと言われているのは、すでに駐車してあるクルマを基準にして駐車したいというケースです。

 教習所では、ポールなどを目印にして駐車するという指導をおこなっていることもあり、こうした理由で駐車スペースを選ぶのは、特に運転に不慣れなユーザーに多いと言われています。

 そのほか、「同じ車種なので並べてみたい」といった理由もあるようです。

 これらの理由は、あくまでドライバー本位の考え方であるため、隣に駐車された側が不快感を覚えてしまうのも無理はありません。

 一方、「トナラー」と呼ばれる人の多くは、実はほとんど無意識に駐車スペースを選んでいると言われています。

 たとえば、「出口に近いから」や「駐車スペース番号が覚えやすいから」などの理由で、可能な限り同じ駐車スペースを利用するというユーザーは少なくありません。

 そういったユーザーは、隣にクルマが駐車しているかどうかによって駐車スペースを選んではいないため、状況によっては「トナラー」と見られてしまう可能性があるようです。

■なんで隣に駐めるの? 「トナラー」問題の難しさは「〇〇ハラ」と同じ?

「トナラー」にまつわる問題の難しいところは、誰かの隣に駐車すること自体は違法行為とは言えず、ほとんどの駐車場でもそれを禁止しているということはありません。

 一方、隣に駐車された側が不快感を覚えやすいのも事実であり、実際にそこからトラブルへと発展することもあります。

 この構図は、様々なハラスメントの問題とよく似ています。

 現在では「〇〇ハラ」といった言葉が増えつつありますが、多くの場合、そこになんらかの違法行為があるというよりも、その行為によって不快感を覚えたということがベースとなっています。

 ただ、日本は法治国家である以上、誰かに不快感を与えたこと自体が罪に問われることはまずありませんし、不快感の程度によって罪の重さが決まるわけでもありません。

 その反面、他者を不快にさせるべきではないという一般常識も存在します。

 そして、その思想をベースにした「マナー」がいたるところに存在するのも事実です。

 正論で言えば、「マナー」はあくまで「マナー」であり「法律」ではないため、たとえ「マナー」に反していたとしても、それをもって罪に問うことはできません。

 そのため、むやみに隣に駐車したユーザーを批判するのは適切ではありません。

 また、上述したように「トナラー」のほとんどにはなんらかの悪意があるわけではないため、すでに駐車しているユーザーは一定の寛容さを持つ必要があります。

 その一方で、後から駐車をするユーザーにとっては、すでに駐車をしているクルマのユーザーが不快感を覚える可能性があることはしっかりと理解しておかなければなりません。

トナラーはドアパンチの危険性も?トナラーはドアパンチの危険性も?

※ ※ ※

 法に反していない以上、すでに駐車してあるクルマの隣に駐車するという行為そのものを否定することはできません。

 ただ、より現実的な問題として、そこには隣のクルマを傷つけてしまう、あるいは自身のクルマを傷つけてしまうリスクがあることは強く認識しておくべきです。

 いわゆる「ドアパンチ」による小キズであっても、一般的なクルマで数万円、高級車では数十万円もの修復費用を要することがめずらしくありません。

 また、クルマの影から子どもなどが飛び出してくる可能性もあり、人身事故につながるおそれもあります。

 そういったリスクを考えると、やはり可能な限り余裕のある駐車スペースを選ぶべきであると言えそうです。

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