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三菱の「新型モデル」実車展示! タフなオフ仕様に注目!? 「謎のSUV」風も登場! タイ市場の近況いかに

くるまのニュース / 2024年3月27日 8時40分

タイ・バンコクで開催される「バンコクモーターショー2024」。タイではピックアップが人気というイメージがありますが、近況はどうなっているのでしょうか。

■タイと言えばピックアップが人気の市場だが…異変アリ?

 2024年3月25日から4月7日までタイ・バンコクで開催される「バンコクモーターショー2024」。
 
 日本では見られないモデルも多数展示されています。その中でもタイではピックアップが人気というイメージがありますが、近況はどうなっているのでしょうか。

 タイといえば、ピックアップトラックが大人気。そんなイメージを持つ人が、日本では少なくないかもしれません。

 実態はどうなっているのでしょうか。最新の動向を「バンコクモーターショー2024」で取材しました。

 まず、直近で大きな話題は三菱の新型「トライトン」でしょう。

 2024年夏にタイでワールドプレミアされた際、商用車として、またアウドドア用の乗用車として、そしてアジアを舞台とするオフロードレースマシンとしてなど、様々な利活用の方法を提示しました。

 日本でもすでに日本仕様の4WDダブルキャブで報道陣向け試乗会が実施され、走破性と乗り心地の良さが両立している点が評価されたところです。

 ピックアップトラックの性能について厳しい目を持つタイでも、トライトンに対する評価が高いといいます。

 実際に会場では一見SUVに見える、トライトンの荷台を架装してテントを装着した俗に言うオーバーランド仕様も展示されていました。

 そしてトライトンのライバルは、日本でも近年高い人気を誇るトヨタ「ハイラックス」です。

 タイのピックアップトラックの王道と言ってもよいでしょう。商用、乗用、さらにスポーツ性能重視と様々なグレードを展開する中、2023年末に発表され2024年から発売が始まった「ハイラックス チャンプ」も販売が好調です。

 また、ピックアップトラックといえばいすゞの存在感が大きいことを、タイ現地で改めて感じました。 

 そんな「D-MAX」に関して今回、大きな発表がありました。

 いすゞのピックアップトラックとして初の電気自動車(EV)のコンセプトモデルを発表したのです。

 いすゞとしては、小型トラック「エルフEV」と共に、タイ政府が進めている2050年カーボンニュートラルに向けた政策に基づき、ピックアップトラックについてもEV化の可能性を探っていきたいとしています。

 こうしたタイのピックアップトラック市場にいま、異変が起きています。

■ピックアップトラック市場が縮小している? なぜ?

 近年、電動車市場が一気に拡大した影響でピックアップトラック市場が縮小しているのです。

 三菱がまとめた資料によると、タイ市場のセグメント別構成比を2022年と2023年で比較するとその変化は一目瞭然です。

 2022年4-9月期は、ピックアップトラックが全体の46.5%で最も大きく、それとほぼ同等の規模でICE(内燃機関の乗用車等)が44.4%となっていました。

 残りが電動車で、ハイブリッド車が7.8%、EVが1.0%、そしてプラグインハイブリッド車が0.3%という割合でした。

 それが1年後の同期には状況は一変。ICEが47.4%と若干拡大したのに対して、ピックアップトラックは33.9%へと減少。

 代わって、EVが9.3%と前年同期比で9倍もの急激な伸びを見せているのです。

 あわせてハイブリッド車も9.3%と若干拡大し、プラグインハイブリッド車は逆に0.2%と微減となりました。

 こうしたEV市場の急拡大の直接的な原因は何なのでしょうか。

 ある日系自動車メーカー関係者によると「中国BYDの躍進が目立つ」ということです。

 BYDはかなり戦略的な価格設定をしていて、ピックアップトラックを乗用で使う人たちの需要を取り込んでいるようなのです。

タイで3月18日に発表された新型「パジェロスポーツ」も展示されていたが、メインはやはり「トライトン」かタイで3月18日に発表された新型「パジェロスポーツ」も展示されていたが、メインはやはり「トライトン」か

 さらにもうひとつ、タイ市場全体が直近で伸び悩む傾向も見受けられます。

 背景にあるのは、ローン販売における与信審査の厳格化です。タイ経済の成長がスローダウンする中で、自動車販売に影響を及ぼしています。

 いずれにしても、タイ市場の将来を予測するのは難しいと言えるでしょう。

 ただし、タイ市場では今後もピックアップトラックが占める割合は一定規模あり続けるものと、自動車メーカー各社は予想しています。

 その理由はやはり、ピックアップの多様な用途への対応力の高さにあります。

 自動車メーカーとしては、市場の動向を見ながらグレード構成を変更できることがピックアップトラックの強みなのです。

 一方、電動化については中国勢力が攻勢をかけているEVでは充電インフラ拡充が社会課題として残る中、ハイブリッド車の需要が今後安定的に拡大するとの見方があります。

 三菱「エキスパンダーHEV」、ホンダの「e:HEV」シリーズ、さらにハイラックスもディーゼルハイブリッドを投入予定などがタイのハイブリッド市場で今後の注目株となりそうです。

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