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「キープレフト」なぜ必要? とにかく「左に寄れば良い」わけじゃない! いまさら聞けない「正確なルール」と「例外」とは

くるまのニュース / 2024年4月4日 14時50分

「キープレフト」という言葉は知っているものの、自信を持ってその詳細を覚えている人は少ないかもしれません。この記事ではキープレフトが必要な理由や、詳しいルールについて振り返ります。

■そもそも「キープレフト」なぜ必要?

 運転免許を取得する際、自動車教習所で「キープレフト」という言葉を学んだものの、詳細までは覚えていないという人もいるのではないでしょうか。
 
 その内容をひとことで言えば「道路の左側に寄って走行する」というものですが、なぜキープレフトが必要で、また例外となるケースはあるか振り返ってみましょう。

 キープレフトの正確なルールと、行う必要性について、埼玉県にある教習所に話を聞きました。

「教習所では、キープレフト、つまり道路のやや左に寄って走るように教えています。これは道路の中央部分を空けて対向車との接触を避け、左側にいるバイクや自転車の巻き込みを防ぐなどの意味があります。

 また、車両通行帯のない道路では、できるだけ左に寄って走ることで、対向車がスムーズに走行できるようになり、右折や追い越しもしやすくなるのです」(教習所の指導員)

 この「左側に寄って走行する」というルールは道路交通法18条においても定められており、「車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、 自動車及び原動機付自転車にあつては道路の左側に寄つて、軽車両にあつては道路の左側端に 寄つて、それぞれ当該道路を通行しなければならない」と記載されています。

 ここで記されている「車両通行帯の設けられた道路」というのは、進行方向に複数の車線がある道路のこと。このような道路では、逆に他の車の走行を邪魔してしまう可能性があることから、左に寄る必要はありません。

 このような道を除いた「車両通行帯のない片側一車線の道路」において、先述の教習所が話すように“安全のため左に寄って走行する”ことが、キープレフトの意味することなのです。

 ただし左側通行の原則には例外も存在し、例えば一方通行の道路や工事などで左側の走行車線がふさがれている道、あるいは「右側通行」の標示がある場所では、右側に寄って走行しても問題ありません。

 ちなみに、このキープレフトの原則ですが、左側に寄って走行しなくても反則金や違反点数の加算はありません。

 しかし、事故などのトラブルを避け円滑な交通状況を作るためにも、運転する際には意識しておいた方が良いでしょう。

■もうひとつの「キープレフト」のルールとは

 そんな「キープレフト」には「道路の左に寄って走行する」以外に、もうひとつのルールがあります。

追い越しを終えたら速やかに左側の「走行車線」に戻りましょう追い越しを終えたら速やかに左側の「走行車線」に戻りましょう

 それが「左側の車線を走行する」というもの。

 道路交通法の20条3項では、「両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない」と定められています。

 例えば片側2車線の道路だと左側の車線が「走行車線」にあたり、右側は「追い越し車線」のため追い越し以外での走行はできません。

 追い越しをした後に左側の走行車線に戻らなければならないのは、高速道路でも一般道路でも同じなのです。

 このルールも大きな枠組みにおいて、「キープレフト」のひとつと言えるでしょう。

※ ※ ※

「道路の左側に寄って走行する」という道路交通法18条で定められているキープレフトですが、先述のとおり反則金や違反点数の加算はありません。

 しかし、追い越しをした後もそのまま追い越し車線を走り続けることは「車両通行帯違反」となり、こちらは違反点数は1点、6000円の反則金が科せられます(普通車の場合)。

 左側通行の日本において、「キープレフト」は安全かつ円滑な交通状況を維持するために必要不可欠なルールですので、初心者はもちろん運転に慣れている人も、改めて「キープレフト」を意識した運転を心がけてみてはいかがでしょうか。

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