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あっ!「燃料残量警告灯」点いちゃった! あと何キロ走れる? うっかり「ガス欠」で違反になる!? 正しい対処法とは

くるまのニュース / 2024年4月5日 14時10分

「燃料残量警告灯」が点灯すると、クルマの燃料が少なくなっているサインです。しかし、すぐに走れなくなるわけではありません。では、「燃料残量警告灯」が点いてから、クルマはどのくらいの距離を走れるのでしょうか。

■「燃料残量警告灯」点灯! 残りの燃料はどれくらい?

 クルマを運転していると、メーター内に「燃料残量警告灯」が点灯することがあります。
 
 エンプティランプとも呼ばれるものですが、ガソリンの給油機のようなマークがオレンジなどに光っているのを見たことがあるという人も多いでしょう。

 この燃料残量警告灯は、ガソリンの残量が減った時に点灯するもので、点灯するとすぐにクルマがストップしてしまうように思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

 では、あとどれくらいの距離を走行できるのでしょうか。

 国産メーカーの販売店に勤務する整備士に聞いたところ、「警告灯が点灯したあとの走行可能距離はおおむね50km程度です」との回答でした。つまり、燃料警告灯が点灯してから、ガソリンスタンドを目指せる燃料は残っているといえます。

 ただ、点灯するタイミングは、車種によって設定された燃料の残量が異なります。

 多くのクルマは、燃料残量が5L~10L(燃料タンク容量の約15%程度)のときに点灯する設定です。

 例えば、ホンダ「フリード(2WD)」は約6.3L、マツダ「CX-5」は約9L、トヨタ「プリウス」は約5Lの燃料残量で燃料残量警告灯が点灯します。

 しかし、これらはあくまで平均的な値で、燃料がそれ以上残っていても、道路の勾配角度で車体が傾いて燃料が吸い上げられなくなった場合や、乗車人数、エアコンの使用状況、荷物の積載量、速度、メンテナンス状況や道路状況などさまざまな要因によって燃料残量警告灯が点灯するタイミングは変わります。

 ちなみに、燃料残量は、給油タンクの中にあるフロート(浮子)を用いて計測しています。タンク内のフロートの位置から燃料残量を計測して、ガソリン量が設定された数値以下の残量になると燃料警告灯が点灯。ドライバーに注意を促す仕組みです。

 そのため、点灯するタイミングはクルマの傾きや道路状況に影響を受けやすくなるというわけです。

 走行中に燃料残量警告灯が点灯したら、できるだけ早く最寄りのガソリンスタンドで給油しましょう。

 とくに注意したいのは、高速道路を走行中です。高速道路では50km間隔でサービスエリアが設置されています。しかし、サービスエリアによってはガソリンスタンドが併設されていないところもあり、100km以上給油できないという区間も存在します。

 同乗者がいる場合は、スマートフォンで先の給油ポイントまでの距離やガソリンスタンドの営業時間を確認してもらうと良いでしょう。または、最寄りのインターチェンジで一般道に出て、近隣のガソリンスタンドで給油する方法もあります。

 まずは、日頃から自分の運転によるクルマの燃費と燃料タンクの容量を把握しておくことをおすすめします。そうすれば、燃料残量警告灯の点灯から何キロ走行可能か予想することができます。

■ピンチ! ガス欠になったらどうしたらいい?

 燃料残量警告灯が点灯したまま走行し続けると、アクセルペダルを踏んでも加速できなくなります。クルマから異音や振動が起こる場合もあり、エンジンに送る給油が尽きると、次第にエンジンがストップしてクルマは完全に動かなくなります。

 クルマのタイプによってもガス欠の症状は変わります。ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車は、ガス欠になっても駆動用のバッテリーに残量があれば数キロ程度の走行は可能です。

 ガソリン車の場合は、本来ガソリンが入るポンプやインジェクターなどに空気が入るため、エンジン周り部品を傷める可能性があります。そのため、クルマにもダメージが大きく、クルマの寿命を縮めてしまう危険があります。

燃料残量警告灯が点灯したら早めに給油しましょう燃料残量警告灯が点灯したら早めに給油しましょう

 ディーゼル車のガス欠は、給油してもエンジンが動かず、修理が必要になるケースもあります。ディーゼル車はガソリン車よりもガス欠による燃料系部分のダメージが大きく、特に注意が必要です。

 燃料電池車を含めた電気自動車の電気切れ、水素切れになると、その場で動けるようになることは、ほぼ不可能です。充電設備もしくは水素ステーションのあるところまでレッカー移動させなければいけません。

 そのため、電気や水素の残量と走行距離の管理は、エンジン車以上に気を使うようにしましょう。

 万が一、街中の走行中にガス欠になった場合は、クルマが停止する前にハザードランプで周囲にクルマの異常を知らせ、直ちに路肩もしくは安全な場所にクルマを移動させて停車します。

 近所にガソリンスタンドや整備工場があれば相談しましょう。JAF(日本自動車連盟)に連絡する方法もあります。

 高速道路を走行中にガス欠になったときは、事故防止のため、非常駐車帯もしくは広い路肩にクルマを停め、発煙筒や三角表示板をクルマの後方に設置して周囲に異常を知らせることが大切です。

 また、自分の安全確保のため車内には残らず、ガードレールの外に移動します。道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡、または高速道路脇に設置されている「非常電話」を使用して通報し、JAF(日本自動車連盟)や自動車保険会社のロードサービスに連絡して給油を依頼します。

 高速道路上でのガス欠は、道路交通法第75条の10「自動車の運転者の遵守事項」違反にもなり、普通車の場合は、違反点数2点と9000円の罰金が科せられます。

 高速道路での車両停止は、後方からの追突につながりやすく、交通事故を引き起こす可能性があり注意が必要です。

※ ※ ※

 燃料残量警告灯は、ガス欠によるトラブルを未然に防ぐ重要な装置です。警告灯が点灯したらただちに走行不能になるわけではありませんが、「まだ大丈夫」と過信せず、できるだけ早く給油する習慣をつけましょう。

 クルマの取扱説明書を読み、ガソリンランプの点灯項目やガソリンタンクの容量を確認することも重要です。そして、燃費効率を向上させるような丁寧な運転を心がけると、燃料残量警告灯点灯後に走行できる距離を少し伸ばせるかもしれません。

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