突然…「ゴールド免許」剥奪? 無事故・無違反で「ブルー免許」強制格下げ、なぜ? 忘れちゃいけないコトとは
くるまのニュース / 2024年5月1日 9時10分
運転免許証は、帯の色に応じてゴールド免許、ブルー免許、グリーン免許と呼ばれることがあります。無事故・無違反の象徴ともいえるゴールド免許ですが、実は事故や交通違反を全くしていないドライバーでもブルー免許になってしまうことがあります。
■ゴールド免許で無事故無違反なのに…なぜブルー免許になる?
ゴールド免許を取得するには無事故・無違反が基本ですが、それを守っていてもブルー免許になるケースが存在します。
では、一体どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
運転免許保有者の中にはゴールド免許の取得・維持を目標としている人が少なくありません。
なぜならゴールド免許は他の免許区分と比べて免許更新時の講習時間が短く、手数料が安く抑えられるほか、自動車保険料の割引といった優遇を受けられるためです。
警察庁が公表している統計資料「運転免許統計 令和5年版」によると、2023年中、免許更新時に優良運転者(ゴールド免許取得者)講習を受けた人は893万8904人であり、全受講者の約63%を占めました。
単純に考えるとドライバーの約6割がゴールド免許ということになります。
しかし、2023年2月に三井住友海上火災保険株式会社がおこなった「ペーパードライバーに関する実態調査」においては、ゴールド免許保有者の約3人に1人はペーパードライバーの自覚があると回答しています。
つまり、日常的にクルマやバイクを運転しながらゴールド免許を維持しているドライバーは全体の4割程度まで下がるものとみられます。
そもそも運転免許証の色と有効期間は、基本的に免許更新年の誕生日の41日前を起算日とした過去5年間に、交通違反や怪我のある事故(人身事故)を起こしたかどうかによって決定します。
継続して免許を受けている期間が5年以上、なおかつ上記の5年間に違反や人身事故を起こしていなければゴールド免許を取得でき、免許の有効期間は5年間です。
なお、当事者に怪我のない物損事故についてはゴールド免許に影響しません。
このようにゴールド免許の取得には一定期間以上無事故・無違反で過ごすことが求められますが、場合によっては無事故・無違反を達成してもゴールド免許を取得できないことがあります。
では、具体的にはどのようなケースなのでしょうか。
■これが「ブルー免許」になる条件! どんな内容?
それは、運転免許の「うっかり失効」をしてしまった場合です。
うっかり失効とは、やむを得ない理由がないにもかかわらず免許更新をせずに有効期間が過ぎ、免許を失効してしまうことをいいます。
やむを得ない理由としては海外旅行や入院のほか、留置場・刑務所に収監されていたなどの事情が挙げられ、「仕事が忙しかった」「更新時期を忘れていた」などの理由で免許更新をしなかった場合はうっかり失効に当たります。
さらに、免許失効後の期間が「6か月以内」か「6か月を超え1年以内」なのかによって、その後の手続きが変わります。
失効後6か月以内の場合は学科試験と技能試験が免除され、視力検査などの適性試験に合格して講習を受ければ免許をそのまま更新できます。
ただしゴールド免許は引き継がれず、更新後はブルー免許へと変わります。
忘れちゃいけないコトは?
そして失効後6か月を超え1年以内の場合は失効後6か月以内ほどの優遇はなく、適性試験に合格することで、もともと取得していた免許に応じた「仮免許」を取得できる仕組みです。
そのため、仮免許取得後に本免許試験(学科・技能・適性)と講習を受ける必要があります。
加えて、うっかり失効後1年を超えてしまった場合には上記の優遇措置はなく、イチから免許を取り直さなければいけないため、注意が必要です。
そのほか海外旅行や病気・怪我による入院などやむを得ない理由がある場合の失効に関しては、失効後6か月以内の手続きに限り、ゴールド免許を引き継ぐことができます。
とはいえ、手続きには「やむを得ない理由」があったことを証明するパスポートや入院証明、診断書などの書類が必須であり、忘れず準備しておかなければいけません。
※ ※ ※
うっかり失効を経験した人からは、「免許更新ハガキが溜まった郵便物に埋もれていて気付かなかった」「住所変更を忘れておりハガキが届かなかった」という声も複数聞かれます。
こまめな郵便物のチェックや、転居の際の手続きを確実におこなうことなどが大切といえるでしょう。
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