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便利な「ドライブレコーダー」 まさかの「バッテリー上がり」招く可能性も!? 「駐車監視」の注意点とは

くるまのニュース / 2024年4月22日 20時10分

クルマの映像を記録するのに便利なドライブレコーダーですが、クルマの使い方によってはバッテリー上がりの原因になる可能性があります。どういうことなのでしょうか。

■「駐車監視」がバッテリー上がりの原因に! 注意すべきこととは

 クルマに欠かせない装備となってきた「ドライブレコーダー」ですが、使い方によってはバッテリーを劣化させてしまう可能性もあります。
 
 バッテリー劣化の要因のひとつでもある「待機電力」とはどのようなものなのでしょうか。

 ドライブレコーダーは、走行中の様子をカメラで撮影・録画したり、事故などにより衝撃を感知した部分の録画データを保存する機能がメインですが、中には駐車中の様子を録画する「駐車監視機能」を搭載したものもあります。

 これは、クルマのエンジンを切った後に一定時間、監視モードを作動させ、駐車中に他のクルマにぶつけられたり、車上荒らしでガラスを割られたりなど、振動を感知したタイミングの前後数十秒を録画して保存するというものです。

 万が一これらの被害に合った場合でも、当て逃げしたクルマのナンバーや車種、車上荒らしの犯人の顔などを録画して記録するため、犯人の特定に繋がる可能性が高まります。

 また、カメラ本体のLEDランプが点滅することで、駐車監視機能があることを示して車上荒らしを防止する効果も期待できます。

 ドライブレコーダーを買う時に、この駐車監視機能があるタイプを選んだという人もいるかもしれませんが、使い方によってはバッテリーにダメージを与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。

 駐車監視モードは、エンジンを切った後も衝撃感知センサーやLEDランプを稼働させたり、内部のデータを保存する必要があるため、「待機電力」として一定の電力を消費しています。

 そのため、バッテリーの電力を使い切ってしまうとバッテリー上がりを起こしてしまう可能性があります。

 クルマのバッテリーはエンジンをかけて走行することで充電される仕組みになっていて、待機電力によってバッテリーの電力が低下してしまっても、バッテリー上がりを起こす前にエンジンをかけて充電できれば問題ありません。

 しかし、近距離で短時間のいわゆる「ちょい乗り」が多い人は注意が必要です。

 バッテリーに十分な充電をするには30分程度連続して走行する必要があるため、ちょい乗りではわずかな充電しかできず、充電不足に陥ってしまう可能性があります。

 ちょい乗りを繰り返すことで、エンジン停止後の駐車監視機能の稼働時間が増える一方で、バッテリーに十分に充電できないことから、充電不足でバッテリー上がりのリスクが上がるほか、バッテリーの劣化の要因となります。

 国産メーカーの営業スタッフによると、実際に次のような事例があったといいます。

「新車購入時に駐車監視機能のあるドライブレコーダーを装着したお客様ですが、12ヶ月点検でバッテリーをチェックしたところ、バッテリー上がりこそ起こしていないものの、『健全性』の数値が交換の必要性を示すレベルまで低下していました。

 バッテリーの交換時期は通常2~3年で、新車には新品のバッテリーが搭載されていることから、一般的な使い方であれば1年で交換が必要なほど劣化することはありません。

 お客様に使用方法を確認したところ、トータルの走行距離は多くないものの、近場の買い物などのいわゆるちょい乗りが多く、数kmを走行して数時間駐車、また数kmを走行して数時間の駐車を繰り返していたそうです。

 そのため、駐車監視モードの起動時間が長くなる一方で、バッテリーが充電できるほどの走行をしていないことから、バッテリーの急速な劣化に繋がったようです。

 なお、駐車監視モードの利用は、クルマのメーカーとしては推奨していません」

 バッテリーの劣化を防ぐには短時間の走行が連続しないように注意が必要で、特にちょい乗りの多い人は、バッテリーを充電するために連続した走行時間を意識的に確保することも大切です。

 また、ドライブレコーダーの駐車監視機能の設定時間が長いほど待機電力を使用することになるため、使い方に合わせた設定の見直しも検討しましょう。

※ ※ ※

 実際の事例のユーザーも、駐車監視モードの設定時間を大幅に短く変更した上で、定期的に一定の走行時間を確保するようにしているそうです。

 またドライブレコーダーによっては、バッテリーの電圧を測定し、電圧が低くなると駐車監視モードを自動的にオフにする機能を搭載するものもあります。

 ドライブレコーダーを選ぶ際は、こうした機能にも注目すると良さそうです。

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