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健康被害、原因究明本格化 小林製薬工場立ち入り

共同通信 / 2024年3月30日 22時16分

小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害問題で、原料を製造していた同社大阪工場へ立ち入り検査に向かう厚労省の担当者ら=30日午前、大阪市

 小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害問題で、厚生労働省と大阪市は30日午後、同社大阪工場への立ち入り検査を終えた。原因物質として取り沙汰される青カビ由来の天然化合物「プベルル酸」が工場で混入したり生成されたりした可能性を踏まえ、原料の製造過程や衛生管理体制を確認。原因究明を本格化させる。

 厚労省と小林製薬は29日、健康被害のあった製品を分析した結果、「想定しない物質」としてプベルル酸を検出したと明らかにした。大阪工場で昨年4~10月に製造された原料に含まれていた。工場は施設老朽化を理由に昨年12月に閉鎖し機能を和歌山県の工場に移転。市は当初、立ち入り検査に消極的だったが、死亡者の増加や国内外の影響拡大を踏まえて方針を転換した。

 検査は約4時間半実施。現地で対応した小林製薬の山下健司製造本部長は記者団に「多大なるご迷惑とご不安をおかけし、誠に申し訳ありません」と謝罪した一方、検査の詳細は明らかにしなかった。

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