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ロシア、亡命の操縦士暗殺か 銃弾6発、車でひくと米紙

共同通信 / 2024年4月1日 18時54分

ロシア軍のヘリコプターでウクライナに投降し、首都キーウで記者会見するマクシム・クジミノフ氏=2023年9月(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ウクライナに亡命したロシア軍パイロットの男性がスペインで殺害された事件について米紙ニューヨーク・タイムズが1日までに詳報し、ロシア関与の証拠は見つかっていないが、ロシアが報復のために暗殺したとの見方を伝えた。銃弾6発が撃ち込まれ、遺体には車でひかれた痕跡があった。

 スペイン警察当局者は同紙に「明確なメッセージだ。見つけ出し、殺すということだ」と述べた。

 殺害されたのは、マクシム・クジミノフ氏。23年8月、ロシア西部の飛行場をヘリコプターで離陸後、ウクライナ東部ハリコフ州に着陸し投降した。クジミノフ氏はウクライナ側にヘリと機密文書を引き渡した。

 ウクライナ側は50万ドル(約7500万円)や同国の旅券、偽名を与えた。しかし同氏は23年10月、ウクライナを離れ、スペイン南東部の保養地に移った。

 クジミノフ氏は24年2月13日夕方、マンション駐車場で、待ち伏せしていた2人組に銃撃された。犯人は車で遺体をひいて逃走した。旧共産圏で一般的な銃の薬きょうが見つかった。

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