東電が電柱撮影ゲーム「模倣」か 社会貢献アプリ会社が提訴へ

「TEKKON」のPRアイコン（ホール・アース・ファウンデーション・ジャパン提供）

　東京電力パワーグリッド（PG）など3社が電力業界初をうたい、前橋市で実証試験イベントをしている社会貢献ゲームアプリ「ピクトレ」を巡り、「TEKKON」という別のゲームアプリを手がける会社が「技術やアイデアを模倣された」と訴えていることが22日、分かった。TEKKON側は知的財産権の侵害に当たるとして東電PG側を提訴する方針だ。

　東電PGは共同通信の取材に「第三者の権利を侵害するものではない」との認識を示したが、前橋市の事業としてのイベント実施は開始前日の今月12日に取り下げた。

　ピクトレは市民が街を歩いてスマートフォンで電柱を撮影するゲームアプリ。「ぼくとわたしの電柱合戦」と題してチームに分かれて撮影数を競う。送配電事業会社の東電PGは画像データを設備の点検に使う。

　TEKKONを手がけるホール・アース・ファウンデーション・ジャパンによると、2022年10月にTEKKONの提供を開始し、「電柱聖戦」と題して東北電力ネットワークなどとイベントを行った実績があるとしている。