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水原一平容疑者「依存症の典型」 抑えられない賭けへの衝動

共同通信 / 2024年4月23日 17時16分

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(左)と水原一平容疑者=3月、グレンデール(共同)

 【ニューヨーク共同】ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で違法賭博にはまり、銀行詐欺の疑いで訴追された水原一平容疑者は、ギャンブル依存症の治療を受けることなどを条件に保釈された。依存症患者の救済に取り組む非営利団体「カリフォルニアギャンブル問題評議会」の幹部ロバート・ジェーコブソン氏がギャンブル問題特有の危険性を指摘した。

 同氏は「賭けへの衝動が抑えられなくなる。数週間、数カ月おきと定期的に起きるのではなく、ある日引き返せない点を越えてしまう」と強調した。水原容疑者は2021年9月から違法スポーツ賭博にのめり込み、24年1月まで約1万9千回もの賭けを繰り返した。

 ジェーコブソン氏によれば負けを取り戻そうと泥沼にはまるのが依存症患者の典型だという。「5千ドルの損失を穴埋めしようと家族や友人からお金を借りて、さらに負けが膨らむ」。大谷選手の口座に手をつけ、1600万ドル以上を胴元側に不正送金したとされる水原容疑者。一般人では手にできない大金に不正アクセスできる立場を悪用し、被害額が膨らんだ。

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