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酸化反応によって溶けた後、ひとりでにもう一度固まる不思議なゼリー状物質を発見!

共同通信PRワイヤー / 2024年6月21日 10時0分

 下のイラストは、学術雑誌「Advanced Functional Materials」のBack Coverに選ばれたCG (Computer Graphics) (Copyright 2024 Wiley-VCH.)


【研究背景】

 ゼリー状物質は、食品や化粧品など私達の生活の中で幅広く利用されている馴染みのある物質といえます。ゼリー状物質は、溶媒が固まっている状態に相当する弾性(注1)を示し、液体と固体の中間的な性質を持ちます。液体である水をそのようなゼリー状態にするためには、溶質であるゲル化剤と呼ばれる物質が水の中にネットワーク化した構造体を作る必要があるとされています。水系のゼリー状物質は、ヒドロゲルと呼ばれ、生体適合性材料として医療面での応用が期待され、広く研究されています。

 池田教授らの研究グループは、水中で自己集合(注2)する分子をデザイン・合成し、それらの分子を水中で自己集合させることによって得られるナノファイバーネットワークからなるヒドロゲルの開発に関する研究に注力しています。


[参照:過去に本学からもプレスリリースした研究成果]

•2014年5月16日: バイオマーカーを見分けて溶けるゲル状物質を開発 ~診断材料や薬物放出材料として期待~ 

https://www.gifu-u.ac.jp/news/research/2014/05/entry16-6487.html

•2021年7月27日: 世界最小クラスのアミノ糖誘導体から還元反応によって溶けるゼリー状物質を開発 

https://www.gifu-u.ac.jp/news/research/2021/07/entry27-10925.html

•2023年1月21日: ナノスケールの箱庭で、ペプチド分子を集めた草原をつくり、DNA分子を伸長してナノサイズの花を咲かせることに成功 -生体適合性の高い新たなナノ材料として、その応用に期待- 

https://www.gifu-u.ac.jp/news/research/2023/01/entry21-12122.html


 今回の研究では、ヒドロゲルを形成するシンプルなゲル化剤として、アミノ酸誘導体型分子を新たに見つけました。さらに、そのゼリー状物質が、酸化反応によって溶けて水溶液状になった後、しばらくするともう一度ゼリー状態に戻るという珍しい現象を発見しました。

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