Y染色体の退化・消失で性は失われてしまうのか!? 多様な動植物の性染色体研究から性の存続機構をひも解く!
共同通信PRワイヤー / 2024年7月11日 14時0分
[注4] 常染色体
いわゆる通常の染色体のこと。例えば、ヒトでは1番染色体から22番染色体までが常染色体であり、父親と母親からそれぞれの染色体を1本ずつ受け継ぐ(つまり22対の常染色体で計44本)。これに性染色体(XXまたはXY)を加えた合計46本の染色体がヒトの体細胞には存在する。
[注5] 性染色体の入れ替わり
新しい性染色体が出現し、それまでの性染色体が常染色体に戻る現象。ヒトやニワトリでは1億年以上同じ性染色体が用いられているが、魚類や両生類では頻繁に入れ替わりが生じている。
[注6] 組換え
精子や卵子を形成する過程で、2本ある染色体の遺伝情報を交換することを組換えと呼ぶ。遺伝子に有害な変異が生じた場合、通常、2本ある染色体同士で交換することによって、正常な遺伝子を子孫に残すことができる。イギリスの著名な進化生物学者メイナード・スミスの例えによれば、別々のパーツの壊れた2台の車がある場合、それらを交換し合うことで1台の動く車と1台の壊れた車を作ることができる。そうすれば、壊れた車を排除し、動く車だけを子孫に残すことができる。これがすなわち自然淘汰(自然選択)である。
[注7] 組換え抑制
多くの生物の性染色体では組換えが抑制されている。組換え抑制により、性染色体、特にY染色体は常染色体とは異なる進化経路をたどり、性決定遺伝子以外の多くの遺伝子を失い退化していく。
関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202407023066
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
この記事に関連するニュース
-
これからの蚊対策は「殺さず吸わせず」 痒いところに手が届く、蚊にまつわる最新研究3選
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月12日 18時50分
-
徳島大など、ニワトリ胚の雌雄を卵の外から早期に判別可能な方法を開発
マイナビニュース / 2024年7月2日 18時49分
-
卵の中のひなの性別を、ふ化前に目の色で「目利き」する手法を開発
PR TIMES / 2024年7月1日 13時45分
-
精子の数が現代男性は祖父世代の半分以下に…「日本はフィンランド男性の2/3」最新染色体研究でわかった衝撃の事実「なぜ精子数は減少しているのか?」
集英社オンライン / 2024年6月18日 11時30分
-
性染色体の「Y」が男性からなくなると心不全死のリスクが1.8倍増加に…生物学の最新研究からわかった疾患リスクとは
集英社オンライン / 2024年6月17日 11時30分
ランキング
-
1旅客機用の燃料不足で緊急対策 輸送船を増強、運転手確保へ
共同通信 / 2024年7月16日 23時42分
-
2CoCo壱「わずか3年で3回目の値上げ」は吉と出るか 過去の値上げでは「客離れ」は見られないが…
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 17時30分
-
3大谷翔平の新居「晒すメディア」なぜ叩かれるのか スターや芸能人の個人情報への向き合い方の変遷
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時40分
-
4工学系出身者が「先進国最低レベル」日本の"暗雲" エンジニアを育てられない国が抱える大問題
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 17時0分
-
5「日本でしか手に入らない」カレーパン、なぜ外国人観光客に人気? チーズ入りカレーパンに「私の心臓は高鳴った」【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月15日 22時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください