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LGイノテック、車載センシングソリューションを 2030年までに2兆ウォン事業に育成へ

共同通信PRワイヤー / 2024年7月4日 10時4分


持分投資・製品高度化・工場増設により車載カメラモジュールの事業力を強化


LiDARとともに、LGイノテックがもう一つの軸に据えているのが、高付加価値の車載カメラモジュール製品群だ。


これまでに商用化された自動車に搭載されたカメラモジュールは、基本的な撮影機能に焦点を当てたもので、付加価値の低い製品がほとんどだ。自律走行時代の到来とともに、車載カメラモジュールについては、運転者の"目"としての役割を果たすことが求められている。より精密で高度化されたセンシング機能を備えた車載カメラモジュールが欠かせなくなってきている。


このようなトレンドに合わせてLGイノテックは、車載カメラモジュールの事業力を強化するため、今年初めに台湾のAOEオプトロニクス(以下、AOE)との間で持分投資契約を締結した。


自律走行車業界では最近、高画素カメラ用の中核部品である「非球面ガラスレンズ」の需要が増えているが、AOEは、この分野に特化した製造技術を保有している。AOEとの緊密な協力に基づき、LGイノテックは、高付加価値の車載カメラモジュールの開発に拍車をかけることが可能となった。


また、LGイノテックは今年2月、極寒期に車載カメラのレンズに付着した霜を速やかに溶かす「高性能ヒーティングカメラモジュール」を公開している。カメラモジュールの大きさはそのままに、ヒーター機能が追加搭載されており、差別化された顧客価値を提供する。


LGイノテックは現在、この製品よりも加熱速度をさらに高めることができる高発熱素材の開発を進めている。LGイノテックは、この素材を採用した超高速ヒーティングカメラモジュールの性能検証を年内に行う予定だ。


それに加え、走行中にレンズに付着した埃などの汚れをすぐに取り除く洗浄機能を搭載したカメラモジュールの開発も進めている。これにより、高付加価値の車載カメラモジュールポートフォリオを継続的に拡大していく考えだ。


車載カメラモジュール市場の先取りに向けた設備投資も活発に行っている。


LGイノテックは、メキシコのサン・フアン・デル・リオにある既存生産法人の近くで、3万坪(約9万9173㎡)規模の敷地を追加で購入し、昨年から工場の増設を進めている。増設された新工場では、来年下半期から車載カメラモジュールの本格的な量産が始まる予定だ。


LGイノテックの関係者は、「メキシコを車載カメラモジュールの生産拠点にしたのは、完成車メーカーが集中している北米地域との地理的な近接性を活かし、顧客対応力をより一層強化するための戦略だ」と説明した。

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