1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

EY調査、世界のIPO市場の格差は拡大、AmericasとEMEIAで急増、Asia-Pacificでは減速

共同通信PRワイヤー / 2024年7月18日 18時35分

EY調査、世界のIPO市場の格差は拡大、AmericasとEMEIAで急増、Asia-Pacificでは減速

・2024年上半期、世界全体のIPOは前年同期比で件数が12%減少し、調達額は16%減少


・EMEIAは16年ぶりに世界のマーケットシェア第1位を奪還


・製造業セクターのIPOが件数でトップに立ち、テクノロジーセクターの調達額が最大に


 


EYは、2024年第2四半期(以下、2Q)のIPOに関する調査結果を発表したことをお知らせします。2024年上半期は世界全体で551件のIPOがあり、522億米ドルを調達したものの、IPO件数は12%減少し、調達額は前年同期比で16%減少しました。これは主に、Asia-Pacific(アジア・パシフィック)でIPO活動が鈍化したことによるもので、上半期にはAmericas(北・中・南米)とEMEIA(欧州・中東・インド・アフリカ)は大きく成長しています。これらの調査結果は、EYの四半期レポート「EY Global IPO Trends Q2 2024(以下、本調査)」に掲載されています。


 


製造業セクターは115件(21%)とIPOの件数で首位に立ちましたが、これは主にインドでの好調な活動に支えられています。また、テクノロジーセクターは資金調達額で突出しており、その額は108億米ドル(21%)という驚異的な数字を記録しましたが、半分以上(52%)が米国での調達でした。


 


大規模なプライベートエクイティ(PE)やベンチャーキャピタル(VC)が支援するIPOが急増し、このような株式公開による調達割合は、2023年上半期はわずか9%でしたが、2024年上半期には41%に上昇しました。この傾向は特にAmericasで顕著で、IPO調達額の74%がPEおよびVCが支援する企業によるものでした。


 


エリア別パフォーマンスの概要: AmericasとEMEIAは地歩を固め、Asia-PacificのIPO活動は引き続き低調


2024年上半期には、好調な株式市場、IPOの評価額水準の改善、新規株式公開に対する投資家の熱意の高まりを背景に、AmericasとEMEIA両地域で株式公開に対する強い意欲が示されました。Americasでは、86件のIPOがあり、調達額は178億米ドルで、それぞれ前年同期比で12%と67%増加しました。


 


EMEIAは2024年上半期に目覚ましい復活を遂げ、2008年の世界金融危機以来、最高の世界シェアを達成し、総取引件数の45%、調達額の46%を占めました。この素晴らしいパフォーマンスは、欧州での大規模な上場によってもたらされたもので、より多くの大企業が現在の市場状況をIPOに最適であると認識していることを示しています。インドでのIPOも大幅に急増し、その件数は世界全体のIPO件数の27%(152件)となり、前年同期比で13%(81件)増加しました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください