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アルツハイマー病の血液検査に一次診療での診断の改善、および臨床研究に向けたリクルートの迅速化により待機期間短縮の可能性

共同通信PRワイヤー / 2024年7月30日 10時1分


アルツハイマー協会の最高科学責任者兼医療担当責任者を務めるMaria C. Carrillo博士は、「血液検査は、(a) 精度が90%を上回っていることが大規模集団で確認されること、(b) より広範に利用できるようになることにより、臨床試験のリクルートやアルツハイマー病の精密検査を改善し、場合によっては再定義する可能性があります。現時点においては、一次診療および二次診療の医師は、アルツハイマー病の診断には認知機能検査と血液検査または他の生体指標検査を組み合わせて使用する必要がありますが、血液検査には、早期診断の精度を高め、より良い結果を得るためにできるだけ早期にアルツハイマー病治療にアクセスする機会を最大化できる可能性があるのです」と述べました。


血液検査の採用を検討する際には、アルツハイマー病協会の「アルツハイマー病における血液生体指標の適切な使用に関する推奨事項(Alzheimer's Association Appropriate Use Recommendations for Blood Biomarkers in Alzheimer's Disease)」に慎重に従わなければなりません。協会は、医療従事者がアルツハイマー病の血液検査を臨床に採用する際の助けとなるよう、臨床および主題の専門家パネリストを招集し、アルツハイマー病における血液生体指標の使用に関する臨床診療指針の作成を主導しており、そのことはAAIC 2024にてプレビューされることになっています。


血液検査によって改善可能な一次診療とアルツハイマー病専門医における診断


AAIC 2024で初めて報告された大規模な研究によれば、この血液検査によって従来の診断法を用いた一次診療医と専門家の両方よりも、アルツハイマー病をより正確に検出できることが示されました。 


この研究では、1,213人の患者がPrecivityAD2検査(通称「APS2」)を受けています。この検査は、(1) 血漿中のリン酸化タウ217と非リン酸化タウ217の比率(通称「%p-tau217」)と、(2) 2種類のアミロイド比率(Aβ42/Aβ40)を組み合わせて用いるものであり、本研究において臨床医を有意に上回りました。


認知症外来を受診した698人の患者について、APS2検査では約90%の精度でアルツハイマー病が診断され、専門医による診断精度は73%であった。

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