細胞内の生体分子間のコミュニケーションの仕組みの解明 GRB2とSOS1の役割を分子レベルで明らかに
共同通信PRワイヤー / 2024年9月13日 14時0分
5 研究の意義と波及効果
本研究により、GRB2とSOS1の相互作用の詳細なメカニズムを明らかにすることで、細胞内シグナル伝達機構への理解が深まりました。特に、GRB2が液液相分離を介してシグナル伝達の強度を調節する可能性が示唆されており、この発見は細胞内シグナル伝達の異常によって起こるがんなどの病気の新しい治療法の開発につながる可能性があります。また、NMRの活用により、従来の手法では観察できなかった動的なタンパク質相互作用を高解像度で観察できることが示され、今後の生物物理学的研究にも大きな影響を与えると期待されます。
6 論文情報
(タイトル) Different molecular recognition by three domains of the full-length GRB2 to SOS1 proline-rich motifs and EGFR phosphorylated sites
(著者名)Keita Tateno,Takami Ando,Maako Tabata,Haruka Sugasawa,Toshifumi Hayashi,Sangya Yu,Sayeesh PM,Kohsuke Inomata,Tsutomu Mikawa,YutakaIto*,and TeppeiIkeya* *Corresponding authors
(雑誌名)Chemical Science
7 研究助成
本研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業 CREST 「細胞内現象の時空間ダイナミクス」研究領域 研究課題名「インセルNMR計測による細胞内蛋白質の構造・動態・機能解明」(課題番号:JPMJCR21E5、研究代表者:西田紀貴)、日本学術振興会(JSPS)「科学研究費助成事業(課題番号:JP15K06979、JP19H05645、JP15H01645、JP16H00847、 JP17H05887、JP19H05773、JP26102538、JP25120003、JP16H00779、JP21K06114)」、島津科学技術振興財団、精密測定技術振興財団による研究資金支援と、文部科学省「先端研究基盤共用促進事業 NMRプラットフォーム(課題番号:JPMXS0450100021)理化学研究所 共同利用NMR装置」の利用により実施されました。
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