登山経験者の約3割が「膝」や「足首」などを痛めた経験あり。
共同通信PRワイヤー / 2024年9月30日 15時0分
~登山をやめてしまった理由の1位は「暑すぎる」、2位は「身体を痛めた」。~
オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:岡田 歩、以下当社)は、10月3日(木)の「登山の日」に向けて、40代から70代で登山が趣味と答えた800人を対象に登山中や前後の実態を確認するアンケート調査(以下本調査)を実施しました。「登山の日」は、日本山岳ガイド協会(旧日本アルパイン・ガイド協会)が創設したといわれており、10(と)と3(さん)の語呂あわせで10月3日に定められました。
本調査では、回答者全体の28%が登山中やその前後に身体を痛めてしまった経験がありました。痛めた部位は「膝」が53%と最も多く、続いて「足首」が49%という結果となりました。さらに登山の頻度が減ってしまったもしくは、やめてしまった人に理由を質問したところ、「暑すぎる」が43%と最も多く、次に「身体を痛めてしまった」が27%でした。このことから登山の頻度が減ってしまったもしくは、やめてしまった人の約3割は、身体の故障が登山の機会減少につながっていることが明らかになりました。
■京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 理学療法学講座 運動機能解析学分野
青山朋樹教授 のコメント
調査結果を見ると登山では膝や足首のケガが多い傾向にあります。登山では、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が疲労しやすく、この筋肉とつながっている膝蓋骨(膝のお皿)の周囲に痛みが出やすい状態になります。膝関節の負担を軽くするために膝関節周辺だけでなく、股関節や足関節の柔軟性を確保しておくことが重要です。健康的に登山を続けるためにストレッチなどで下肢の関節の柔軟性を確保して臨むことをお勧めします。またこれらの痛みは登りより下りの時に多く発生しやすく、疲労した筋肉で勢いよく下ることで、筋肉の疲労が蓄積しやすく、膝への衝撃が強くなります。このためストレッチは登る前だけでなく、下りの前やちょっとした休憩時間にも行う事を勧めています。
■青山朋樹教授推奨 登山でのケガ予防のための動的ストレッチ
登山でのケガ予防のための効果的なストレッチとして、動的ストレッチがあります。ダイナミックストレッチとも呼ばれ、全身をダイナミックに動かしながら関節や筋肉を伸ばしていくのが特徴です。おなじみのラジオ体操も動的ストレッチのひとつに数えられます。股関節の可動域を確保して膝関節や足関節への負担を軽減します。ただし、大きな反動をつけすぎると、関節や筋肉を痛めてしまい、かえって逆効果になるので注意しましょう。無理せず、気持ちいい程度に伸ばすことが大切です。
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