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タンパク質の糖鎖修飾を「見える化」するソフトウエア「GRable Version 1.0」

共同通信PRワイヤー / 2024年10月4日 14時0分

https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S2329-0501(24)00072-X

4. Aoki-Kinoshita KF et al. The Human Glycome Atlas Project for cataloging all glycan-related omics data in human. Glycobiology, in press.

https://doi.org/10.1093/glycob/cwae052


用語解説

糖鎖

複数の糖が特定のパターンで結合している生体高分子の一つ。タンパク質の糖鎖修飾としては、アスパラギン残基に結合するN型とセリン残基やスレオニン残基に結合するO型が知られている。


質量分析

各種のイオン化法で物質を原子・分子レベルの微細なイオンにし、その質量数と数を測定することにより、物質の同定や定量を行う分析方法。タンパク質(プロテオーム)、糖鎖(グライコーム)、糖タンパク質(グライコプロテオーム)など、さまざまな生体分子の分析に使用されている。


グライコプロテオーム解析

糖タンパク質(グライコプロテイン)の網羅的解析(オミクス解析)のこと。一般的な解析法としては、糖タンパク質を酵素消化してペプチド断片とした後、糖ペプチドを捕集して質量分析に供する。質量分析では、糖ペプチド自体(MS1)および断片化したフラグメント(MS2)のスペクトルが得られる。


バイオ医薬品

バイオテクノロジーを応用し、生物が持つタンパク質(ホルモン、酵素、抗体など)を作る力を利用して製造される医薬品のこと。有効成分となるタンパク質に糖鎖修飾されていることも多く、品質管理において糖鎖解析が重要課題となっている。


糖鎖創薬

疾患特異的な糖鎖変化を示すタンパク質を疾患の目印として利用する創薬戦略。分泌性の糖タンパク質はバイオマーカーとして、細胞表層の糖タンパク質は治療標的として利用できる。従来のタンパク質のみを標的とした創薬と比較して、正常な細胞への副作用を起こすことなく特定の疾患や臓器への作用が期待できる。


部位特異的グライコフォーム

タンパク質の特定の位置に付加する糖鎖構造のこと。糖鎖を切り離すことなく糖ペプチドとして質量分析することで、部位特異的グライコフォームを同定できる。一つの位置に複数の糖鎖が付加する「糖鎖の不均一性」のため、部位特異的グライコフォームの解析では感度が重要課題となる。


アイソフォーム

単一の遺伝子または遺伝子ファミリーに由来した、類似したタンパク質群のこと。各アイソフォームは類似した生物学的機能を果たすことが多いが、一部のアイソフォームのみが特別な機能が有することもある。その特有の機能を生み出す要因の一つとして、アイソフォーム間の糖鎖修飾の違いを明らかにすることが重要である。


 

プレスリリースURL

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2024/pr20241004/pr20241004.html


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202410027503

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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