大規模AIクラウド計算システム「ABCI 2.0」が「ABCI 3.0」にリプレース
共同通信PRワイヤー / 2024年10月10日 14時0分
産総研は、経済産業省「生成AIの基盤的な開発力強化に資する計算資源の整備」(令和5年度補正)の一環としてABCI 2.0の後継システムであるABCI 3.0(調達件名:「実世界基盤モデル開発向け大規模クラウド基盤」)を整備中です。ABCI 3.0は、ABCIの従来の技術資産を生かしてABCI 2.0をリプレースするシステムとして、日本ヒューレット・パッカード合同会社の技術を採用し、産総研グループが設計・開発しました。
ABCI 3.0の主な特長
1) 最新の高性能・省電力GPUサーバー 766台
GPUサーバー「計算ノード(H)」は、高性能で省電力の最新GPU「NVIDIA H200 SXM5」をサーバー1台あたり8基、766台計6128基搭載します。これにより、ABCI 3.0のピーク性能は、半精度で6.2エクサフロップス(従来比約7倍)、単精度で3.0エクサフロップス(従来比約13倍)、倍精度で415ペタフロップス(従来比約7倍)となります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202410097802-O2-OIqv2EhJ】
2) 大容量・高速オールフラッシュストレージシステム
QLC(クアッドレベルセル)の高密度フラッシュストレージを採用し、物理容量75PBの大容量・高速ストレージシステムを搭載します。従来システムに比べてストレージ容量、理論読み書き性能ともに2倍以上、設置スペースはEIA標準ラックのユニット数換算で70%になります。これにより、従来読み書き性能がボトルネックとなっていた大規模なデータ処理の性能向上と、限られたデータセンター面積の有効活用が期待できます。
3) 従来ABCI同様の使いやすい利用サービス
これまで産総研グループが培ってきたABCIの技術資産を生かして、利用者にとって使いやすい利用サービスを提供します。AIの開発がすぐに始められるソフトウェアスタックを備えるほか、学習済みモデルの再利用などAI開発を容易にする「AI Hub」サービスを提供します。また、ウェブポータル「Open OnDemand」の導入により、ウェブブラウザーからGUIベースで簡単に操作できる環境も提供します。
提供する計算資源や利用サービスの詳細は、ABCIウェブサイトにて順次公表する予定です。
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