フランクリン・テンプルトンの専門家が集結し、米国大統領選挙直前ウェビナーを開催
共同通信PRワイヤー / 2024年10月28日 15時0分
最近の市場の動きを見ると、ビジネス重視、低税率、低規制の政策を掲げるトランプ氏が勝利 するという楽観的な見方があるのは確かです。一方で、関税やそれに伴う影響、財政政策や債 務水準に関しても懸念があります。プラス面を享受するためには、ある程度のマイナス面が伴うことを認識する必要があります。」
ジェフ・シュルツ、経済および市場戦略責任者、クリアブリッジ・インベストメンツ
「1932 年以降、S&P500 の年率平均リターンは、民主党大統領の場合は 8.9%、共和党大統領の場合は 5.6%でした。しかし、より長期的な視点で見ると、非常に異なる状況が見えてきます。例えば、選挙の翌日から 10 年先までを見た場合、民主党大統領と共和党大統領のどちらもリターンはほぼ同じです。具体的には、10 年間の予測ベースでは、年率リターンは、民主党大統領の場合は 6.4%、共和党大統領の場合は 6.1%です。
さらに重要なのは、政策が経済的背景ほど重要でないこともあるということです。より重要な のは経済の状態です。私たちが見るすべての指標から判断すると、現在の米国経済は堅固な基 盤の上にあると考えています。実際、ソフトランディングの確率を 85%に引き上げました。」
政策金利と個人消費
ソナル・デサイ、最高投資責任者(CIO)、フランクリン・テンプルトン債券グループ
「市場は依然として、利下げへの期待をある程度織り込んでおり、その点ではやや楽観的だと 思われます。経済が堅調であるということは、私も同意見です。もし、一党が全権を握り、よ り広範な関税措置が講じられることになれば、インフレが上昇する可能性があるため、FRBは大規模な利下げに対して慎重になる可能性があるかもしれません。とはいえ、全面的な関税措置が導入されるとは考えていません。
これまでのところ、米国の消費者は依然として堅調であり、選挙の影響でそれがすぐに変わる とは考えていません。結局のところ、消費者信頼感や需要に影響を与えるのは、景気の先行きに対する懸念、特に雇用だと思います。選挙結果が選挙当日以降も長期間にわたって不確定な ままとなる場合には、これが何らかの影響を与える可能性はあります。
トランプ氏が政権を握れば、引き続き利下げについて発言することが予想されます。しかし、 トランプ氏は金利を決定する権限を自分が持つべきではないと考えていると表明しています。FRB はより広範な政治的圧力を受け続けることになりますが、いずれにせよ FRB は、パウエル議長が議会で証言するたびに、共和党か民主党のいずれかから厳しく批判されるのが恒例とな っています。これは古くから続く伝統です。私はむしろ FRB という機関の強さを信頼しているため、人々が懸念するような劇的な変化が起こる可能性は低いと考えています。」
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