タンデム型太陽電池のトップセルとして有望な光吸収層を開発
共同通信PRワイヤー / 2024年11月13日 14時0分
光カソード
水を水素と酸素に分解する光電気化学セルにおいて、光を当てると水素を発生する方の光電極のこと。
CuGaSe2薄膜
銅(Cu)とガリウム(Ga)、セレン(Se)からなる黄銅鉱型(CIS型)化合物の薄膜で、1.7 eVの禁制帯幅を有する。
エアマス 1.5
太陽光が地上に届くまでに通過する大気の量をエアマスと呼ぶ。宇宙空間ではエアマス0となる。エアマス1は、太陽光が地上に垂直入射した場合のスペクトルとなる。エアマス1.5は太陽電池の評価に標準で用いられ、エアマス1よりも通過大気量は1.5倍多く、光の散乱や吸収量はその分増加する。垂直からの傾き48.2度の太陽光照射に相当し、エネルギーは1000 W m-2となる。
裏面電界効果
光吸収層の伝導帯下端に傾斜をつけて電子を表面側に移動、外部回路に取り出しやすくする効果。従来の禁制帯幅1.1 eV程度のCIS型太陽電池では、光吸収層のIII族元素を、インジウム(In)に対してガリウム(Ga)の組成比を裏面側で高くすることにより伝導帯最下部を上昇させ、傾斜を形成する手法が用いられている。
アルカリ金属化合物
CIS型太陽電池では、アルカリ金属を添加することで性能が向上する「アルカリ金属効果」が知られている。アルカリ金属単体は取り扱いが難しいため、通常はフッ化ナトリウム(NaF)やフッ化カリウム(KF)などの化合物が用いられる。本研究では、フッ化ルビジウム(RbF)を用いている。
プレスリリースURL
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2024/pr20241113/pr20241113.html
関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202411089601
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