EY調査、職場での生成AIの利用拡大は 人材の健全性と競争力の向上に寄与
共同通信PRワイヤー / 2024年11月25日 15時27分
EY GlobalおよびEY Americasピープル・コンサルティング・リーダー Kim Billeterのコメント:
「生成AIの導入が急速に進むにつれ、テクノロジーやスキルへの投資だけでなく、組織文化、信頼感、リテンションを強化するための投資など、労働力関連の考慮すべき重要な課題が浮き彫りになっています。生成AIの迅速な導入は、企業が戦略的な人材能力を構築する上での重要な要因であり、生成AIを積極的に導入している企業は、優秀な人材にとって働きたい企業となり得るでしょう。今後も生成AIの利用拡大は進んでいくと予想されます。企業は、従業員が置かれている状況やニーズに応じて生成AIを適用することを検討していく必要があるでしょう。その際に、従業員一人ひとりの業務に合わせて生成AIをカスタマイズすることや、組織内のあらゆる階層で生産性の大幅な向上が期待できるということを認識することが重要となります」
また、仕事の概念が、キャリアや職場などの点において従来の考え方とは異なる方向へと変化していることが明らかになっています。従業員は、自身が働いている会社に貢献することに意欲的ですが、一方、より良い報酬(トータルリワード・パッケージ)(81%)、より良いウェルビーイングやキャリア(79%)、優れたリーダーシップ(76%)、リモートワーク(75%)などの要望を満たしてくれる新しい職場を求めています。人材健全性と人材のフロー(定着と引き付け)は、企業の成功を支える基盤です。本調査でも、ビジネスリーダーは、これらを測定・評価し、その結果に基づいて、文化、報酬、ラーニングプログラムに関する戦略を再考し、ニーズや組織の目標と合致するように調整する必要があるということが示されています。
特に、Z世代とミレニアル世代で転職意向者が増加
今回の調査でも、世代特有の考え方と労働市場における選択肢に基づいて積極的に行動する従業員の姿が見られました。調査に参加した全従業員の38%が、今後12カ月以内に転職を検討する可能性があると回答しています。そのうちの26%は、現在の業界にとどまりたいと考えていますが、25%は別の業界で働くことを希望しています。この傾向は、とりわけ、ミレニアル世代で顕著に表れており、40%が転職を検討しています。対照的に、ベビーブーマー世代の転職意向者は23%にとどまっています。転職を検討する可能性は、世代別では、Z世代とミレニアル世代が、ベビーブーマー世代よりも1.8倍高く、男女別では、男性が女性より1.2倍高いということが調査結果から明らかになりました。
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