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介護老人保健施設国立あおやぎ苑 ガンマ波サウンドスピーカーの認知症患者における効果検証を日本初の実施

共同通信PRワイヤー / 2024年11月28日 13時30分


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202411280730-O10-0m4kO52b

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202411280730-O11-fq2N0yx7

出典:「40Hz変調音声刺激によるBPSDに対する効果の検証」(介護老人保健施設 国立あおやぎ苑 武田 行広)


認知症の中核症状に対しての効果は認められませんが、BPSDが改善したことによって、患者だけでなくスタッフにも明るい表情が生まれ、介護現場の雰囲気が著しく改善しました。40Hzの音声刺激は、前頭葉にガンマ波を生じる働きがあるため、BPSDの脱抑制症状に効果を示していることが推測できます。今回は6カ月間での検証でしたが、今後も期間を延長して検証を続ける予定です。

今回の検証は、当苑施設長・武田 行広により実施されました。その内容を、11月14日(木)に開催された「第35回全国介護老人保健施設大会 岐阜大会」で発表し、検証から得られた知見を医師や福祉に携わる皆様にお伝えしました。


検証実施の背景

認知症の診療において、中核症状に対しては様々な経口薬・注射薬の投与が行われていますが、周辺症状に対しては有効な治療のプロトコールが無く、対処的に薬物療法と非薬物療法を用いているのが現状です。そこで周辺症状への新しいアプローチとして注目したのが、MIT(マサチューセッツ工科大学)による論文で、「40Hzの音と光による刺激でアルツハイマー型認知症モデルのマウスにおいて学習能力と記憶能力の向上と神経組織上、アミロイドβおよびリン酸化タウの減少・脳萎縮の改善を認め、Phase2の人間を対象とし検証でも、画像上脳萎縮の改善を認めた」と発表しています。*


* 米国・マサチューセッツ工科大学の研究チームによるマウス試験により、40Hz周期の音刺激で、聴覚野と海馬でガンマ波の発生・血管新生・アミロイドβタンパク質減少・記憶障害の改善が確認された (Cell,2019)https://www.cell.com/cell/pdf/S0092-8674(19)30163-1.pdf


40Hzの脳波はガンマ波のひとつで、ガンマ波は集中力が高まった時に生じ、認知症、特にアルツハイマー型認知症の患者は健常な人に比べて少ないと言われています。そこで、40Hzの光・音刺激を受けることで認知症患者のガンマ波が惹起され、認知症の中核症状が改善されれば、その周辺症状であるBPSDも改善される可能性があると推測し、「kikippa」で40Hzに変調した音声を聴くことによる効果と影響の検証を行いました。

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