高精度のタイヤ騒音予測手法を新開発 ~凹凸路面における性能予測において予測誤差1%※1を達成~
共同通信PRワイヤー / 2024年12月4日 14時5分
発行:2024年12月4日
高精度のタイヤ騒音予測手法を新開発 ~凹凸路面における性能予測において予測誤差1%※1を達成~
住友ゴム工業(株)(社長:山本悟)は、実際の路面でのタイヤ騒音をこれまでより精度よく短期間で予測できるシミュレーション手法を新開発しました。路面凹凸によるタイヤへの振動入力と路面の吸音特性を考慮することで特定のタイヤにおいて実測値と予測値の誤差は約1%となり予測精度が大幅に向上しました。
これにより今後、より静粛性能の高いタイヤ開発が可能になり、乗員の快適性が向上します。また、開発工数削減による納期短縮や試作の削減による省資源を図る事が期待できます。当社は高機能タイヤや車両のモデルベース開発※2など多様なユーザーニーズに迅速に対応するとともに、地球環境に優しいタイヤ開発を進めてまいります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412020956-O1-qsqG19SF】
実測値とシミュレーション計測値の比較
当社ではタイヤパターン(タイヤ表面に刻まれる溝の形)が凹凸路面に接地する際に発生するパターンノイズ解析に関する特許※3を2014年に取得し、パターンデザインの開発にシミュレーションを活用してきました。
今回、従来の手法に加え、路面の凹凸がタイヤを振動させる事と凹凸がパターンノイズを吸音する事による音圧レベルの変化の要素を追加したシミュレーション手法を新開発(特許出願中)しました。これにより実際のタイヤで発生するパターンノイズをより正確に予測する事が可能になります。また、その結果を2024年自動車技術会秋季講演会※4にて「路面性状を考慮したタイヤパターンノイズ予測について」として学会発表しました。
今回の特定のタイヤにおけるシミュレーション結果と実際のタイヤでの計測結果の比較検証では両者の音圧レベルの誤差は従来の約5%から約1%となり、より高い精度でシミュレーションできる事が確認できました。また、従来は約1カ月を要していた計算期間を約1週間に短縮できました。
この手法確立により今後、より静粛性能の高いタイヤ開発が可能になるとともに、試作タイヤによる実車テストの工数削減による開発納期の短縮や資源削減を図ることが期待できます。また車両のモデルベース開発への対応も可能となります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412020956-O3-G0LTeUfb】
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