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食育健康サミット2024 『健康寿命延伸に向けたアプローチ~高齢期をいきいきと過ごすための食事と運動~』

共同通信PRワイヤー / 2024年12月5日 15時0分


日本食パターンと認知症発生リスクとの有意な負の関連は、久山町研究など日本を代表する高齢者コホート研究でも同様に観察されています。また、日本食パターンは食品摂取の多様性とも関連があり、後者が著しい高齢者ほど海馬の縮小程度が小さいとの報告もあります。


以上のようなエビデンスがあるにも関わらず、実際には日本食離れが進んでいます。そこで健康的な食事・食生活の普及策について、2024年4月にスタートした厚生労働省「健康日本21(第三次)」が掲げるライフコースアプローチの視点から考えてみたいと思います。


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講演1  「高齢期の健康課題と栄養療法の重要性」


荒木 厚 先生 東京都健康長寿医療センター糖尿病・代謝・内分泌内科 フレイル予防センター長


 


加齢とともに腎機能、心機能、呼吸機能、認知機能などが低下し、幾つかのホルモンの分泌能や感受性が低下します。高齢者は糖尿病、CKD、動脈硬化性疾患、骨関節疾患、認知症などが増加し、フレイル、認知機能障害などの老年症候群もきたしやすくなります。


こうした疾患や老年症候群に共通の対策として食事・栄養療法と運動療法があります。75歳以上の高齢者は低栄養やフレイルになりやすく、その予防のための栄養療法が重要です。一方、中年期からの糖尿病、肥満症などに対するメタボ対策は前期高齢者では合併症予防のために継続していることが多いです。したがって、高齢者でも①75歳以上、②低栄養、③フレイル・サルコペニアがある場合の栄養療法はメタボ対策からフレイル対策にシフトすることを考慮することが大切です。日本食のフレイル・サルコぺニア予防効果についても言及したいと思います。


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講演2  「フレイル・サルコペニア対策のための運動と食事」


山田 実 先生 筑波大学人間系 教授


 


世界随一の長寿国として超高齢社会を突き進む我が国において、フレイル・サルコペニア対策は認知症対策と並んで重要な課題に位置付けられています。これまでの調査で、これらに抵抗し健康長寿を実現するには、継続的な運動と適切な食事、そして社会との関りを保つことが重要であることが分かってきました。そして今、このような対策を根拠に基づき推進することが求められ、専門職に対する期待も高まっています。

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