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MSCI:サステナビリティ・気候変動 注目のトレンド2025

共同通信PRワイヤー / 2024年12月12日 16時2分


キーワードは「社会」:変化する世界の株式市場における持続可能性リスクの形

巨大ハイテク企業の台頭によって世界の株式市場の勢力図が変化し、時価総額指数における他セクターの比重が減少しました。特に人的資本とデータセキュリティの確保が不可欠なIT分野では、社会リスクが顕著に高まっています。こういった環境の変化が、持続可能性リスクや業績に影響をもたらしています。

·       過去11年間で、企業の社会リスクの管理能力が業績比較において同業他社との違いをもたらしている主要指標の一つとなっていることが明らかになりました。APACでも同様に、過去10年間、社会リスク管理が進んでいる上位企業の業績が下位企業を上回っています(2013年1月から2024年3月までの累積リターンは68%)。

·       株式には明確な世界的傾向がみられるものの、全ての地域がまったく同じというわけではありません。セクターや企業の構成は地域ごとに異なり、持続可能性の課題の相対的な重要性も様々です。

·       そこで、資産配分の目標を設定している投資家は、資産クラスを変更することで持続可能性リスクへのエクスポージャーが変化するだけでなく、地理的エクスポージャーも同様であることを認識しておく必要があります。APACの先進国市場(オーストラリア、香港、日本、ニュージーランド、シンガポール)の構成銘柄では社会的課題の比重が平均して高いのに対し、新興国市場の構成銘柄では環境的側面のほうが財務的な重要性が高いことが分かりました。


炭素市場にとって2025年は転機の年となるのか

世界の自主的カーボンクレジット市場では、統合とクレジット品質の精査が進んでいます。取引量と価格は膠着状態にあるものの、強固なファンダメンタルズと、Carbon Offsetting and Reduction Scheme for International Aviation(CORSIA)やコンプライアンス市場などの新たな需要源の存在が、今後の成長の可能性を示唆しています。また、COP29におけるパリ協定のクレジット制度の進展によって、2025年に世界のカーボンクレジット市場が転機を迎え、市場規模は2024年の15億ドルから、2030年には70億~350億ドル、2050年には450億〜2000億ドルに拡大する可能性があります。

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