EY調査、鉱山事業者のエネルギー移行への対応で、資本・資金がリスク要因のトップ
共同通信PRワイヤー / 2025年1月14日 11時40分
ESG問題の優先課題は「環境保全」、「資源の枯渇」と「新規プロジェクト」は第4位と第8位に
・エネルギー移行への対応にあたり鉱業・金属セクターは成長を加速させ、生産能力の増強を図る必要がある。こうした動向が投資方針を維持する必要性に重なり、「資本・資金」が2025年度のリスクの第1位に浮上
・ESG問題の優先課題として目を引いたのは「環境保全」
・金属と鉱物の需要急増や探鉱コストの上昇、新規発見鉱脈の少なさを受け、「資源の枯渇」が第4位、「新規プロジェクト」が第8位に
EYは、鉱業・金属セクターに関する最新の調査「 鉱業・金属セクターのビジネスリスク&オポチュニティトップ10 - 2025 」(以下 本調査)を発行しました。本調査によると、エネルギー移行が引き続き鉱業・金属セクターに混乱をもたらしており、経営幹部の優先課題となっています。
主要な国・地域の鉱業・金属セクターの経営幹部を対象に、EYが実施した本調査の結果から、企業が「堅実な投資方針 の維持」と「持続可能な鉱業の実現」、「高まるステークホルダーの期待への対応」という3つの圧力に対処する一方、鉱物と金属の需要に応えるという課題に取り組んでいることが分かりました。
こうした相反する優先課題を抱えていることを踏まえると、鉱業・金属企業にとって成長戦略の見直しが急務であることは明らかです。経営幹部が変革の必要性を理解していることは、「資源の枯渇」と「新規プロジェクト」の2つが、今年度のリスクトップ10に圏外からランクインしたことからも分かります。
EY Global and APAC Mining & Metals LeaderのPaul Mitchellは、次のように述べています。
「今年度は、毎年必ずランクインするコストと生産性を除いてリスクトップ10に変動がありました。将来的な需要を満たすための戦略課題へのリスクの移り変わりが顕著です。ESG関連の義務の順守は、操業許可を取得し維持するうえで不可欠です。また、資本・資金や人材などのリスクとも密接に結びついていますが、鉱山事業者は幸い、この義務の重要性を認識しています 。一方、今年度の調査結果で驚いたのは、回答者の55%が人材を主要なリスクとみなしていなかったことです。企業成長に必要な人材の獲得と定着がこのセクターで大きな課題となっていることを踏まえると、人材がトップ10に入っていないことは気がかりといえます」
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