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2024年のIPO環境:AmericasとEMEIAは回復、Asia-Pacificは停滞

共同通信PRワイヤー / 2025年1月21日 16時0分

2024年のIPO環境:AmericasとEMEIAは回復、Asia-Pacificは停滞

- 2024年の世界のIPOは、件数と調達額が前年同期比でそれぞれ10%と4%の減少

- 件数で首位になったのはインドで、調達額では米国がトップ

- 中国本土は、IPO活動が過去10年で最低レベルを経験


EYは、2024年のIPOに関する調査結果「EY Global IPO Trends 2024」(以下、「本調査」)を発表したことをお知らせします。2024年、世界のIPO市場では、1,215件のIPOにより計1,212億米ドルの調達を記録しましたが、これは2023年をわずかに下回るレベルでした。2024年下半期は、上半期に比べてIPOの実績が上回り、特に第4四半期は直前の3四半期を上回るパフォーマンスとなりました。


今回初めてインドがIPOの件数で世界首位となり、新規上場株式数は米国のほぼ2倍、ヨーロッパの2.5倍を記録しました。一方、米国はIPOの調達額で、2021年のピーク以来、初めて世界首位の座を奪還し、引き続き最もダイナミックで魅力的な市場として世界の投資家を惹きつけています。米国株式市場の時価総額は前例のないレベルに達し、他のすべての株式市場を上回りました。さらに、米国で2024年に新規上場した企業に占める外国籍企業の割合が、過去最高の55%となりました。中国では規制強化により、IPO件数が過去10年で最低となりました。オーストラリアでは、IPO件数の減少率が過去20年余りで最大となりました。一方、マレーシアはIPOのバリュエーションと流動性への関心が高まり、IPO件数が19年ぶりに最高記録を更新しました。


2024年には、プライベートエクイティ(PE)およびベンチャーキャピタル(VC)が支援するポートフォリオ企業の新規上場が、全世界のIPO調達額の46%を創出しました。これは、世界のIPO活動におけるプライベートエクイティとベンチャーキャピタルの貢献度の高さを物語るもので、IPOの状況を左右する彼らの重要な役割が再認識されました。2024年の20件のメガIPOのうち、12件がプライベートエクイティの支援を受けたもので、昨年の2件から大幅に増加しました。2024年には、18社のユニコーン企業がIPOを実施しましたが、これらユニコーン企業の半数はベンチャーキャピタルによって立ち上げられたものでした。2023年にはわずか3社だったので、大きな増加です。


セクターの中では、テクノロジー、メディア・エンターテイメント、テレコム(TMT)、製造業、消費財セクターが合わせて、件数、調達額の両方で約60%のシェアを有し、世界のIPOで上位を占めました。 

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