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日本で初めて日本人母乳中ヒトミルクオリゴ糖の濃度と 子の頭囲の成長や精神神経発達との関連を評価

共同通信PRワイヤー / 2025年1月27日 14時0分

2024年12月10日 国際学術誌Journal of Food Scienceへ掲載


株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は、明治ホールディングス株式会社(代表取締役社長:川村 和夫)、国立大学法人東北大学東北メディカル・メガバンク機構※1(機構長:山本 雅之)および国立大学法人大阪大学生物工学国際交流センター(教授:藤山 和仁)と共同で、8種の母乳中ヒトミルクオリゴ糖(以下、HMOs)※2濃度の測定法を開発し、母乳中HMOs含量を評価しました。さらに、母乳中HMOs濃度と子の頭囲の成長や精神神経発達指数※3との関連を日本で初めて評価しました。本研究成果は、2024年12月10日に国際学術誌Journal of Food Scienceに掲載されました。

(Journal of Food Science doi: 10.1111/1750-3841.17597)


研究成果の概要

母乳中のHMOs(8種)を測定する手法を開発しました。

東北メディカル・メガバンク機構にて保管されている150名の母乳に含まれる8種のHMOs濃度分布を明らかにしました。

8種のうちの3種のHMOsで子の頭囲の成長や精神神経発達指数との正の相関関係が認められました。


研究成果の活用

今回の研究成果は、乳幼児の健全な成長と発達における母乳中成分の役割を解明する重要な知見となり、本研究で得られた知見の活用によって乳幼児の健やかな成長への貢献が期待されます。


研究の目的

HMOsは、母乳に多く含まれる難消化性オリゴ糖※4であり、子の腸内環境を整える栄養素であることが知られています。海外における複数の研究では、子の精神神経発達にも関連する成分であることが示されておりましたが、これまでに日本人を対象とした研究はありませんでした。また、HMOsにはさまざまな種類がありますが、評価対象とするHMOsにあわせて測定法を確立する必要があります。本研究では、8種の母乳中HMOsの測定法を開発し、日本人母乳中のHMOs濃度と子の頭囲の成長、および精神神経発達指数との関連を評価しました。


研究概要

東北メディカル・メガバンク機構の三世代コホート調査※5に参加された母乳栄養児※6とその母親から無作為に抽出された150組を解析対象としました。8種の母乳中HMOsの測定法を確立し、解析対象者の母親から産後1カ月に採取された母乳中の濃度を測定しました。これら成分について、母乳栄養児の出生から生後1カ月、5カ月、9カ月までの頭囲の成長と、生後6カ月、1歳、2歳の各時点での精神神経発達指数との関連を多変量解析※7により評価しました。その結果、8種のHMOsについて日本人母乳における濃度分布の実態が明らかにされるとともに、一部のHMOsでは子の頭囲の成長や精神神経発達指数との間に正の相関が観察されました。

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