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JR東海と「軌道材料モニタリングシステム」を共同開発

共同通信PRワイヤー / 2025年2月5日 16時31分


 


2.システムの詳細


(1)概要


 東海道新幹線車両の床下に設置したプロファイルセンサとラインセンサカメラによって取得したデータを、クラボウ独自の軌道材料判定ソフト「Track Analyzer」によって解析し、締結ボルト、まくらぎ、道床バラスト等の軌道材料の状態をリアルタイムで解析することができます。


本システムをJR東海の試験車両に搭載し、東海道新幹線の線路で試験測定を実施した結果、時速300㎞でも目視と同等以上のレベルで測定できることが確認できました。


 


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502053837-O3-1SQs5Egn


 


(2)特長


①軌道材料の高さの変化が確認できる


プロファイルセンサで撮影することにより、高低差を色で識別できるため、締結ボルトやまくらぎ、道床バラストなどの高さの変化を確認することが可能です。


 


②軌道材料の詳細な状態が確認できる


ラインセンサカメラで高精細の画像を撮影することにより、軌道材料の状態を詳細かつ正確に把握することが可能です。


 


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502053837-O4-6neoPlk6


 


③大容量の画像をスピーディーに解析できる


クラボウが独自開発した軌道材料判定ソフト「Track Analyzer」により、ボルト、まくらぎ等の締結装置、道床バラストなどの変状を自動判定します。撮影した大容量の画像データをコア技術である高速画像処理技術を用いて、ストレスなくスピーディーに解析することが可能です。


 


3.今後の展望とスケジュールについて


JR東海は本システムを活用することで、東海道新幹線の営業運転中に軌道材料の状態を計測することが可能となります。これにより、今後は係員による現地での点検回数が少なくなり、またタイムリーにメンテナンス作業が実施できるなど、線路設備の管理に関わる業務の効率化を図ることができます。


今後もJR東海とクラボウは本システムに関する技術開発を継続し、その精度や耐久性を高め、2027年以降に見込んでいる実運用開始に向け、本システムのさらなる精度向上に努めてまいります。


なお、クラボウはこの共同開発で培った計測技術を活かし、JR東海エリアの在来線においても、本システムの導入を図ってまいります。将来は日本のみならず、海外の鉄道会社における高速鉄道車両へのシステム導入も視野に入れています。

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