「ドローンは無限の可能性」 在ウクライナ営業マンが固めた決意 見いだした活用法とは
京都新聞 / 2023年6月1日 13時22分
京都府福知山市の由良川にアユの稚魚が放流された4月下旬。志村伊織さん(44)=同市大内=は雨の中、スピーカーから猟犬の鳴き声が流れる「ハンティングドローン」を巧みに操り、稚魚を狙うカワウの群れを見事に撃退してみせた。
「無限の可能性を秘めるドローンを広め、古里の課題解決に貢献したい」。市内でドローンを製造、販売する「アエロジャパン」の代表として、カワウの食害に悩まされてきたアユ漁師の期待に応え、胸を張った。
大学卒業後は得意の語学力を生かし、ウクライナの日本企業で営業マンを務めていた。2008年のリーマンショックを機に、元パイロットの父が営む小型飛行機の訓練教室を手伝おうと決意。操縦免許を取得し、ヘリコプターを使った写真撮影やテレビ番組の制作を請け負った。
ドローンとの出合いは、与謝野町の旅館からテレビCMの制作を依頼された7年前。当時は珍しかったドローンで空撮する知人を見て「将来、いろんな分野に役立つのでは」と感じたという。18年にアエロジャパンと、操縦士の養成教室「ドローンポート福知山」を自宅近くに設立。専用練習場を整備し、既製品を分解して機体の構造を調べ、製造方法も独学で身に付けた。
翌年には有害鳥獣の駆除に取り組む府猟友会からの依頼で、音響や花火で追い払うハンティングドローンの開発に着手。狩猟免許を取って現場に赴き、さまざまな犬の鳴き声に対するシカの反応を確かめながら3年がかりで完成させた。
全国44の養成教室を管理する無人航空機操縦士養成協会(本部・福知山市)で代表理事も務める。人命救助や農薬散布など多方面の活用に向け、全国を飛び回る。これまでに約150人の操縦士を育ててきた。「ドローンは人手不足が深刻な地方の手助けになる。普及に力を入れていきたい」と意気込む。
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