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テニス似の競技「パデル」で世界へ 滋賀の女性が国際大会準V 普段はホームヘルパー

京都新聞 / 2024年3月27日 14時28分

表敬訪問先の大津市役所で、パデルのラケットを手にラリーを披露する加茂選手(大津市御陵町)

 テニスとスカッシュを合わせたような競技の「パデル」で、大津市茶が崎の加茂亜佳音(あかね)さん(32)が世界での活躍を目指す。1月にはオーストラリアで開催された国際大会で準優勝を飾った。普段は大津市内でホームヘルパーとして働きながら、厳しい勝負の世界に臨んでいる。

 パデルはテニスよりも小さなコートで、四方を強化ガラスと金網で覆い、壁面でボールをバウンドさせる技術を使うなど戦略的なプレーが求められる。

 加茂さんは8歳でテニスを始め、高校時代には全国大会にも出場した。保育士として働いていた2020年、パデルに出合った。「最初にラケットを持った日に『これで日本代表になりたい』と思った」と振り返る。

 自宅から離れたコートで夜遅くまで練習し、カプセルホテルに泊まり翌朝出勤することもあった。

 プロ選手として支援してくれるスポンサーを探していたところ、大津市山上町の訪問介護事業所「Moo Ola(モーオラ)」の大槻真寛社長(35)から支援の申し出を受けた。大槻さんも仕事の一方で、テニスを続けている。

 加茂さんは昨年5月から大津市で暮らし始めた。同事業所で週に5日ほど働きながら練習している。仕事ではお年寄りに接する機会が多く、「利用者の男性が訪問した後に体調が急変して入院したことがあり、どんな瞬間も当たり前ではないと感じた。一瞬一瞬を大事にしたいと思うようになった。ヘルパーとして働くことが競技の励みになっている」と感じている。

 現在、日本パデル協会の強化指定選手で、夏に開かれる世界大会の日本代表を目指している。プロとして海外遠征を重ね、国際大会でポイントを稼ぐため挑戦を続ける。「トッププロになるのがこれからの目標」と目を輝かせる。

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