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「5年の月日では癒されない」大津園児死傷事故から丸5年 市民ら鎮魂の祈り

京都新聞 / 2024年5月8日 10時15分

事故現場となった交差点に供えられた花(8日午前9時15分、大津市大萱6丁目)

 大津市で2019年、散歩中の保育園児らの列に車が突っ込み、園児2人が死亡、保育士を含む14人が重軽傷を負った事故は8日、発生から5年となった。現場の交差点には花束が手向けられ、市民らが幼い犠牲者を追悼した。

 同市大萱6丁目の現場近くの歩道には複数の花がメッセージとともに供えられた。手を合わせていた70代男性は「5年という月日では(遺族は)癒やされないと思う。自分が気を付けているつもりでも事故は起きる。改めて運転には気を付けないといけない」と話し、悲惨な事故が繰り返されないよう願った。

 園児が通っていた「レイモンド淡海保育園」を運営する社会福祉法人「檸檬会」(和歌山県)は「これからも子どもたちの大切な命を守るために、この日を忘れず、安全の向上に努めてまいります」とホームページで発信した。

 事故は19年5月8日午前10時15分ごろ発生。直進車が右折車と衝突し、弾みで信号待ちの園児らをはね、伊藤雅宮(がく)ちゃんと原田優衣ちゃん=ともに当時(2)=が死亡した。右折車の女(57)は自動車運転処罰法違反などの罪で禁錮4年6月の実刑判決が確定。直進車の女性(67)は不起訴処分となった。

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