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実は「洋ゲー」だったファミコンの名作ソフト3選 国産には無い独特の魅力

マグミクス / 2023年7月24日 21時10分

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■海外で生まれたファミコンの名作アクションゲーム

 2023年7月15日で発売から40年目を迎えた任天堂のファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)といえば、ビデオゲームの歴史そのものと言っても過言ではない名ハードであり、「スーパーマリオブラザーズ」をはじめ、「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」など、現在もなおシリーズが続く人気タイトルが次々に生まれています。

 1983年7月の誕生以来、実に1400本以上の豊富なソフトライブラリーを誇るファミコンのなかには、日本のメーカーが最初から開発を手掛けた国産ソフトだけでなく、海外メーカー由来の「洋ゲー」も数多く含まれていました。今回は、海外で産声を上げたのちに、日本でも評価された名作ファミコンソフトをご紹介します。

●『スパイvsスパイ』

 ファミコンはひとりプレイ専用のRPGやアクションゲームにくわえ、ふたりプレイ可能な対戦ゲームの多さでも知られています。ケムコから発売された『スパイvsスパイ』はその代表例のひとつです。同作はアメリカンコミック(いわゆるアメコミ)が原作の対戦アクションゲームで、1984年にAtari 8bitシリーズ向けに登場した後、1986年4月にファミコンソフトへ移植されました。

 同作で描かれるのは、タイトル名の通り「2人のスパイによる熾烈な戦い」です。プレイヤーは「ヘッケル」と「ジャッケル」のどちらかを操り、互いの行動を妨害しつつ、屋敷内に隠されたアイテムの奪取を目指します。

 対戦アクションゲームということもあり、打撃や設置型トラップで互いの邪魔をできるのが最大の特徴でした。ナイフや警棒で相手を直接殴るも良し、破壊力抜群のダイナマイトを仕掛けて豪快に吹っ飛ばすも良し、お互いの行動はゲーム中にいつでも目視で確認できます。「相手が今何をしているのか」「どこに罠を設置したのか」など、盗み見しながら行動を読むプレイングが求められました。

『スパイvsスパイ』はその後、ミサイルの破片をかけて争う『南国指令!!スパイvsスパイ』をはじめ、日本未発売の『Spy vs. Spy III:Arctic Antics』等々、年月を経て派生バージョンを展開していきます。元は海外で生まれた洋ゲーながらも、国内ゲーム市場に一定の影響を与えました。

●『ロードランナー』

 アクションパズルゲームの名作『ロードランナー』も、もともとは海外で誕生したパソコン向けゲームのひとつでした。1983年に第1作目が発売されると、同年に日本のパソコン機種向けに登場します。とりわけ知名度が高いであろうファミコン版は、約1年後の1984年7月20日にリリースされています。

 同作の遊び方は、「敵キャラクターをかいくぐりつつ、ステージ内に置かれた金塊をすべて集める」というものです。プレイヤーの分身たる主人公は地面に穴を掘ることができるため、邪魔なブロックに穴をあけ、移動ルートを探りながら金塊の回収を目指すことになります。仕組み自体はシンプルながらも、金塊や敵キャラクターの配置に加え、クセのある掘削アクションが独自のゲーム性を演出していました。

 なお、ファミコン版では移植に伴い、グラフィックの表現力がパワーアップします。オリジナル版では小さい人型シルエットだった主人公ですが、ファミコン版は青いヘルメットを被った少年風キャラクター「ランナー君」が登場します。またハドソン(当時)から発売されたこともあり、別作品『ボンバーマン』とストーリーの繋がり(ボンバーマンのエンディングにて、主人公がランナー君に変身する)が後年になって、補足された点も話題を呼びました。

■3匹のカエルが悪に立ち向かう横スクロールアクション

●『バトルトード』

1986年4月26日発売『スパイvsスパイ』。2人のスパイが機密情報を奪い合う対戦アクションゲーム。元はアメコミ由来の海外産ゲームだが、日本でも移植版がプレイヤーに親しまれた。(ケムコ)

 最後にご紹介する『バトルトード』はその名の通り、超パワーを身に着けたカエルが悪に立ち向かう横スクロールアクションゲームです。プレイヤーは「ラッシュ」と「ジッツ」の2体のキャラクターを操り、囚われの身となった仲間「ピンプル」の救出、そして「闇の女王」撃破の旅へ出発します。

 同作の開発を担当したレア社は、後年に『スーパードンキーコング』や『バンジョーとカズーイの大冒険』など、数々の名作アクションゲームを生み出しました。そんな同社のエッセンスは『バトルトード』の頃からすでに健在です。行く手を阻む敵キャラクターをパンチ&キックで叩きのめしたり、時には豪快にバイクを走らせてピンチを脱出したりと、全編にわたって爽快感とスリルが味わえるゲームでした。

 同作は洋ゲーの宿命と言うべきか、オリジナル版からいくらか抑えられているとはいえ、難易度がかなり高めです。それでもグラフィック面の美しさ、ゲーム部分の完成度が高く評価されており、よゐこの有野晋哉さんが出演する『ゲームセンターCX』で取り上げられたことで、知名度が一気に上昇しました。

(龍田優貴)

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