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『ドラクエ』古参ファンほど知らない? プレイヤーが驚愕したリメイク版の新要素・3選

マグミクス / 2023年8月4日 21時10分

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■リメイク版の追加シーンで、王様の意外な台詞(?)が……

 国民的RPGとして知られている『ドラゴンクエスト』シリーズは、記念すべき1作目が発売された1986年5月から37年もの月日を歩み続け、今も多くのファンに愛されています。

 現在発売中で最も新しいナンバリング最新作『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』および『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』は、発売から3年ほどで全世界累計出荷本数600万本を突破するほどの勢いを見せ、『ドラクエ』が「昔流行った、懐かしいゲーム」ではないことがこのデータだけで十分伝わってきます。

 シリーズが歩んだ長い歴史の途中には、各ナンバリング作の移植やリメイクが幾度も行われてきました。そのなかには、オリジナル版とリメイク版の間隔が10年以上開いたものもあり、当時遊んだ古参のファンがリメイク版を知らず、気が付けば通り過ぎてしまった……というケースもあります。

 そのため、リメイク版で追加された新要素や新展開を、古参のファンほど知らないこともしばしば。また、リメイク版のみを遊んだ(当時の)新規ユーザーが、「あの要素はオリジナル版になかったの?」と驚くことも少なくありません。

『ドラクエ』シリーズのリメイク作は、どんな驚きを新たに付け加えたのか。特に印象深かった4本のリメイク作に絞り、その追加要素へと迫ります。

●リメイク版で鮮明になった悲劇! そして忘れられないあの声

 1993年に発売された『ドラゴンクエスト I・II』は、シリーズ初期の2作品をセットにし、スーパーファミコン向けにリメイクした作品です。当時、ナンバリング作品は『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』までリリースされており、リメイク版『I・II』は『V』のシステムを逆輸入し、オリジナル版と比べて格段に遊びやすくなりました。

 ですが、変わったのはシステムのみならず、シナリオ面での変更・追加もあります。まずリメイク版『I』の大きな違いは、ラスボスである「竜王」からの提案──「味方になれば、世界の半分をやろう」という有名なシーンの、その顛末です。

 オリジナル版でこの提案を受け入れると、世界の半分にあたる「闇の世界」を与えられ、画面が暗転。まったく操作を受けつけず、リセットボタンを押すしかありません。また、直前に竜王から教わる「ふっかつのじゅもん」を入力すると、勇者のレベルは1に逆戻り。所持金などもなく、完全に巻き戻されてしまいます。それ以前の「復活の呪文」も使えるので、最悪の状態は避けられますが、問答無用のバッドエンドと言えるでしょう。

 しかしリメイク版の場合、竜王の提案に従って「闇の世界」を得るまでは同じですが、その後勇者は宿屋にいて、そこの主人に起こされます。そう、竜王の提案は全て、「夢オチ」として扱われる形になりました。もちろん、再度竜王に挑めるので、何ら問題なく世界の平和を取り戻せます。

 またリメイク版『II』では新たなシーンが追加され、主人公であるローレシアの王子が旅立つ前の出来事が、プロローグとして描かれました。オリジナル版では、ハーゴンの軍団に襲われたムーンブルク城の兵士が登場し、何が起きたのかを語って息絶えるのみ。しかしリメイク版では、その襲撃の模様が直接綴られています。

 ムーンブルク城の中庭で、王様と姫が語らいを楽しんでいた頃、ハーゴンの軍団が強襲。王様が即座に対処を指示するも、敵軍の行動は素早く、早くも城内は混乱の渦に飲み込まれます。

 王様は姫を匿いながら敵に立ち向かい、卓越した魔法で敵を倒し続けるものの、背後から奇襲を受けてしまいます。そして最後に、「ぎょえーーっっ!!」と叫びながら散っていきました。

 勇敢な戦いを見せた王様が残した断末魔は、予想を上回る衝撃度を一部ファンに与え、忘れられない印象的なシーンのひとつとして今も語り継がれています。王としても父としても立派な王様の最後の言葉が、まさか「ぎょえーーっっ!!」とは……!

■リメイク版で、意外なキャラが仲間になることも!?

リメイク版『ドラクエIV』の追加要素は、プレイヤーの間でも意見が分かれた

●まさかの展開、ラスボスが仲間に!?

 シリーズ作のなかでも特に話題となったのは、リメイク版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の追加要素です。オリジナル版はファミコンでしたが、リメイク版は初代プレイステーション向けだったため、まずグラフィックが大きく進化しました。また、UIの改善や仲間と会話する機能なども逆輸入され、全体的な遊びやすさが向上しています

 ですが最も注目を集めたのは、新たな仲間と物語が追加された点です。ゲームの終盤でオリジナル版の物語から分岐し、なんと魔族の王「ピサロ」が仲間に加わります。

 オリジナル版では、人間の欲深さが原因で「ロザリー」が命を落とし、彼女を失った悲しさと人間に対する憎しみから「進化の秘法」を用いて、異形の存在へと変貌してしまうピサロ。しかしリメイク版の分岐後は、勇者がロザリーを蘇らせたことをきっかけに関係性が変化し、彼女の死を画策した黒幕を倒すためにピサロが勇者一行に加わります。

 互いに許せぬ相手ながら、どちらも愛しい存在を失った勇者とピサロ。対立しながらも、最も近しい場所にいるふたりが、それでも戦うしかなかった。そんなドラマを描いたオリジナル版から一変する展開に、当時のユーザーは大きな衝撃を与えました。

 この追加要素は賛否両論が分かれ、「悲劇が回避できてよかった」「オリジナル版の方が感慨深かった」「不幸な人は少ない方がいい」「根本の問題は解決していないのでは?」と、多彩な意見が飛び交いました。

 このほかにも、移民の町や各章のプロローグなど、幅広い追加が行われています。オリジナル版のみ遊んだ人が改めてプレイしても、十分刺激的な作品です。今遊ぶなら、スマホ版がアクセスしやすくてお勧めです。

●悩ましい問題に、新たな選択肢が加わった!

 リメイク版でキャラクターが追加されたのは、『ドラクエIV』だけではありません。『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を新たな装いとする2度目のリメイク(ニンテンドーDS版)に伴い、驚きのキャラクターが新登場しました。

『ドラクエV』と言えば、誰もが忘れられないのが「結婚相手の選択イベント」でしょう。幼馴染のビアンカと、「天空の盾」を所持する大富豪ルドマンの娘・フローラ、そのどちらを選ぶか悩んだ人も多いはず。

 そしてDS版『ドラクエV』では、なんと3人目の花嫁候補「デボラ」が新たに登場し、選択の悩ましさがさらに加速します。彼女はフローラの姉にあたり、性格はかなり強気でわがままな一面も。ビアンカやフローラとは全く異なるタイプですが、だからこそ刺激的で気になる存在です。

 デボラを結婚相手に選べば、ほかのふたりと同じように冒険へ同行しますし、バトルにも参加します。また普段は口が悪いものの、冒険を続けていくと意外な一面も見えてくるので、後発の結婚相手ながら一定のファンがいるのも納得です。

 リメイク版で追加されたキャラは、かつての敵と共に戦う『ドラクエIV』や、結婚相手が増える『ドラクエV』が、特に大きな話題となりました。また、キャラクター自体はオリジナル版にもいましたが、リメイク版でパーティに加わるようになった3DS版『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』といったケースもあります。ちなみに本作では、「ゲルダ」と「モリー」が仲間になります。

* * *

 驚きの進化を遂げたり、新要素が追加されたりすることも多いリメイク作品。『ドラクエ』シリーズの一部作品だけ見ても、オリジナル版との違いに驚かされます。オリジナル版しか遊んでいなかった人は、これを機にリメイク版のプレイを検討してはいかがですか。

(臥待)

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