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偶然? 『ドラゴンボール』に出てきた(?)ドラクエキャラたち 鳥山先生の談は

マグミクス / 2024年5月2日 7時25分

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■『ドラクエ3』のボス「バラモス」とピッコロ大魔王の側近「ピアノ」がそっくり?

 RPGの代表格ともいえる「ドラゴンクエスト」シリーズのキャラクターデザインは、漫画家の鳥山明先生が担当していたのは有名な話です。また、鳥山先生の代表作のマンガ『ドラゴンボール』は全42巻にわたって描かれましたが、初期の話を振り返ると、ところどころに「ドラクエ」シリーズのモンスターのような、見た目がそっくりなキャラが登場しています。

 まず思い出して欲しいのは、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のボスである「バラモス」です。爬虫類や恐竜を彷彿とさせる顏にツノのような突起物があり、紫のマント、ペンダント、緑色の服をまとっています。

 このバラモスとそっくりな見た目をしているのが、『ドラゴンボール』12巻の136話「ピッコロ大魔王の恐怖!」から登場した「ピアノ」です。ピアノは、幼少期の「孫悟空」の強敵だった「ピッコロ大魔王」の側近で、見た目はバラモスのように爬虫類のような細長い顏にツノのような突起物、マントにペンダントなど、類似点が多いことが分かります。

『ドラゴンボール』は1984年から1995年まで連載された作品で、鳥山先生はその合間に「ドラクエ」シリーズのキャラクターデザインもこなしていました。「ピッコロ大魔王編」の物語の連載は、バラモスが出てくる『ドラクエ3』が発売された1988年2月の時期と近く、制作期間も被っていた可能性が高いです。もしかすると、順番は前後するかもしれませんが、片方のキャラを描いた際にその影響を受け、似たビジュアルのバラモスとピアノが誕生したのではないでしょうか。

 ちなみにバラモスは魔王であり終盤のボス戦に登場する強者ですが、側近のピアノは悟空に殴り飛ばされたピッコロ大魔王の下敷きになって、あっさりと死んでしまいました。

 ほかにも、『ドラゴンボール』の作中には「ドラクエ」シリーズのモンスターらしきキャラが描かれています。ピアノが出てくる少し前、「第22回天下一武道会」の予選が描かれた10巻の114話「予選サバイバル」では、天津飯と相撲取りが対決した際、観戦している人たちのなかに「ドラクエ」シリーズのモンスターである「ギガンテス」のように見えるキャラの姿がありました。

 さらに、天津飯の勝利を告げる「99番の勝ち」というセリフが出てくる場面で「おおなめくじ」、その戦いをヤムチャやクリリンが分析しているコマには「アークデーモン」という悪魔のモンスターも登場します。ほかにも、クリリンの予選での戦いぶりを悟空が褒めるコマに「サーベルタイガー、オーク、きとうし」という3体のモンスターも描かれていました。

 ちなみに、『ドラゴンボール』の初期から出ている、亀仙人の姉「占いババ」は、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』にも登場します。名前も同じだけでなく、公式ガイドブックに描かれたビジュアルは、髪の長さが少し違うもののほとんど同じ見た目をしていました。

 「ドラゴンクエスト25周年記念」として、かつて発売されていたゲーム雑誌「ファミコン神拳 奥義大全書」の復刻版には、1987年に実施された鳥山先生のインタビューが掲載されています。

 そこでは『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のキャラクターやモンスターのデザインについて聞かれており、そのなかでインタビュアーが「ドラゴンボールの中に、モンスターが出てますねっ!」と尋ねたところ、鳥山先生は「気がついちゃった?」「モンスターは気に入ってるので、また出してみようと思ってるよーん!」と気さくに返答していました。

 天下一武道会が開催される武道寺には『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のラスボス「デスピサロ」に似たオブジェも描かれており、インタビューの回答にもある通り、鳥山先生は自身が描いたモンスターに深い愛があったことがうかがえます。

(LUIS FIELD)

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