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長年続く「誰がウルトラマンと名付けるか」問題 最新作は「完璧な回答」?

マグミクス / 2023年8月13日 7時10分

長年続く「誰がウルトラマンと名付けるか」問題 最新作は「完璧な回答」?

■「ウルトラマン」という名前を与えるのは誰? 作品ごとの色が出る不思議

 国民的ヒーロー「ウルトラマン」シリーズにおいて、「長年の問題」とされてきたことが最新作『ウルトラマンブレーザー』で、「完璧な回答」が出たとSNSで特撮ファンが大いに盛り上がりました。

 長年の問題、それは「誰があの巨人をウルトラマンと名付けるか問題」に他なりません。地球外からやってきた宇宙人である「ウルトラマン(ウルトラ戦士)」の呼称決定のプロセスは、そのシリーズの世界観によって大きく異なるのです。

 初代『ウルトラマン』で、ハヤタ隊員と邂逅を果たしたウルトラマンは、自らを「M78星雲の宇宙人」と簡易的な自己紹介をするのみでした。実際に彼を「ウルトラマン」と呼ぶ提案したのは、ハヤタ隊員です。それが他隊員にも受け入れられました。いささか唐突ながら、初代の楽しくもちょっと不思議な雰囲気にマッチした命名プロセスです。

 続く『ウルトラセブン』はというと、第2話の時点ですでに「ウルトラセブン」という呼称が、ウルトラ警備隊のなかで共有されています。しかしながら、第1話のシナリオの段階で、キリヤマ隊長が「ウルトラ警備隊の七人目の隊員」という意味を込めて「セブン」と命名する場面が存在していました。「ウルトラマン」と比較すると説得力があります。

 では記憶に新しい人も多いであろう、『シン・ウルトラマン』はどうだったでしょうか。ウルトラシリーズにおける細やかなツッコミ要素に多くの回答を示した同作は当然、命名プロセスに関しても独自アイディアを打ち出します。出現当初は、正体不明の地球外生命体という扱いだった「銀色の巨人」を浅見弘子分析官が、研修時代に所属していた組織で「最重要機密案件」の符丁である「ウルトラ」の語を用いて、「ウルトラマン(仮)」と命名したのです。あくまでも便宜上の要請を受けての、名称決定でした。

 そして最新作『ウルトラマンブレーザー』です。こちらも初登場時は「正体不明の巨人」という扱いでしたが、程なくして「ウルトラマン」という呼称が共有されます。これは何十年も前から、宇宙飛行士の間でその存在が噂されていた巨大宇宙人の名称でした。

 そう、「ウルトラマン」というやや突飛な名前を「モスマン」「ビッグフット」といった名称と並べて登場させたのです。言われてみれば確かに「ウルトラマン」も、「UMA的」な名称に見えてくるから不思議です。神秘性を保持したままリアリティもある、全くもって「完璧な回答」だったのではないでしょうか。

 いずれにせよ「ウルトラマン」という呼称がいかにして決定されるか。このさりげない過程にこそ、制作側の想いが大いに詰まっています。昭和、平成、令和と続くウルトラシリーズには、今後どのような「命名理由の回答」がなされていくのでしょうか。

(片野)

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