いきなり結婚してたけど？ 今思えば納得の18号からクリリンへの「ツンデレ名言」

■名カップル過ぎる人造人間18号とクリリン

『ドラゴンボール』に登場する名カップル、名夫婦といえば、まず人造人間18号とクリリンを思い浮かべる人も多いと思います。元は敵同士だったという最悪な出会いから始まったふたりのなれそめや、ラブラブエピソードは今でも人気です。

　ドクター・ゲロに改造された18号が人間だった時の名前は「ラズリ」といい、17号は双子の弟で、どちらも美形です。双子の体内には永久エネルギー炉と爆弾が仕込まれていましたが、クリリンは「人造人間・セル編」の終盤、18号と18号の双子の弟である17号の体内に仕込まれた爆弾を取り除いて欲しいと神龍に願います。

　そして、18号と17号の爆弾は無事取り除かれました。自分の体内の爆弾が取り除かれた18号はクリリンに対して、「感謝なんかしてないからな！！」と言いながらも「またな」と言ってその場を去ります。また、クリリンが17号と18号が恋人同士なのか気にしていたのも聞いていたため、18号は「バーカ！17号とわたしは双子の姉弟だ！」「だからってその気になるなよ！」と、分かりやすい「ツンデレ」セリフも吐いていました。

　ネット上ではこのシーンの18号の態度に関して「クリリンへの思いが詰まってて胸キュンする」「もう『私は現状フリーなので、その気になってください』って言ってるのと一緒」「汗かきながら『バーカ』って言ってるの可愛すぎるだろ」などなど、彼女のツンデレっぷりを堪能できる名場面としてトップクラスの支持を受けています。

　そもそも18号とクリリンは、まだ会ったばかりで敵同士だった頃から結婚への伏線のような描写がありました。超サイヤ人になったベジータすらも圧倒してしまうほどの戦闘力を持つ18号に怯えるクリリンでしたが、18号はクリリンには攻撃せずほっぺにキスをして立ち去ります。

　18号にとっては、自分よりはるかに弱い相手をからかったつもりのような何気ないキスでしたが、クリリンにとっては18号を好きになるきっかけとなりました。さらにクリリンはブルマが作った緊急停止コントローラーで、18号を倒す千載一遇のチャンスを手にしながらも、緊急停止コントローラーを破壊します。

　18号を殺さないと完全体セルが生まれてしまう、という状況でも彼女を助けようとするクリリンに対して「惚れた女を守りたいがために世界を危険に晒した」と批判的な声もありますが、「クリリンだけは人造人間たちを対等に見ていたよね」「思いやりがあるクリリンはいい男」「惚れられるのも納得」など好評の声も多く上がっています。

　そんなクリリンと18号は、「セル編」から7年後の「魔人ブウ編」で、すでに結婚して娘・マーロンが生まれた状態で再登場しました。本編だけ見るとさすがにびっくりする展開でしたが、「DRAGON BALL大全集」第7巻によると、鳥山明先生は「今まで出会ったことのない、真面目で純朴なタイプのクリリンに、だんだんと惹かれていったというストーリーが頭の中で出来上がっていたが、恋愛描写が苦手なため省いた」と語っています。

　ちなみにゲーム『ドラゴンボールZ KAKAROT』では、原作では描かれなかった、「セル編」から間もない時期の、クリリンと18号が結婚する前のエピソードが描かれていました。奥手のクリリンが18号を食事デートに誘うのですが、人造人間である18号は食事を必要としないことを知り、落胆。しかし、それを見かねた18号が……という「ツンデレエピソード」を見ることができます。

（マグミクス編集部）