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漫画『ぷれっぱ』 備えあれば楽しいな(?)学校の秘密基地で「防災」学ぶ女子高生たち

マグミクス / 2019年10月22日 17時20分

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■防災対策の入門書に、ぴったりな1冊です

 台風や地震、津波がたくさん発生する国、日本。そんな「災害大国」で生きる私たちに、ゆるく楽しく、役立つ「防災対策」を教えてくれるのが、氷川へきる先生によるマンガ『ぷれっぱ!』(KADOKAWA)です。

 主人公で生徒会の1年生、瀬戸まりもがそれぞれの部活へ書類を配っていると、秘密基地のような部屋を発見。そこは2年生の風祭いろはが部長を務める、「防災対策部」(防災部)の部室でした。「秘密基地」(部室です)の備品の数々を見て、テンションが上がるまりも。彼女は「秘密基地」(部室です)に入り浸る形で、いろはから防災に関するさまざまなことを学びます。

 タイトルにもある「ぷれっぱ」とは、英語の「Preppers=備える者」が由来です。本場アメリカでは台風や自然災害だけでなく、核戦争・送電網の全滅・火山の噴火・金融崩壊と、あらゆる世界の終末危機に備え、自宅にシェルターを用意しているところもあるのだとか。

『ぷれっぱ!』はもう少しライトめに、ですが日本で生活するなら「これは知っておくと便利」な情報が網羅されています。普段から多めに持っていた方がいい備蓄リストや、持ち運び用の備蓄リスト。多めに用意した備蓄をどう買い足したり消費したりすればいいかも、わかりやすく紹介されています。

瀬戸まりも(右)は、防災部の風祭いろは(左)から防災の大切さと知識を少しずつ学んでいく (画像:KADOKAWA)

 実際に台風で学校での待機を余儀なくされた時の、養生テープやランタンの使い方、防災シート・エマージェンシーシートの活用法も解説されていて、1巻の情報量は多め。単に生活を守るための備品だけでなく、電気がなくても遊べるアナログゲームも用意されていて、「そっか、こういう楽しい防災対策もあるんだ」と、新しい気づきが得られます。

それだけ多くの情報が随所に散りばめられているのに、『ぷれっぱ!』は基本「ギャグテイスト」なのでスルスル読めてしまいます。まりもやいろはの他にも、個性的なキャラクターがいっぱいです。いろはの友達で、部室でくつろいでばかりのイケメン女子・小早川つかさやや、おっとり系だけどガールスカウト歴が長い3年・花風院ゆめたちが、まりもを存分に甘やかしながら、テンポのいい会話をして楽しませてくれます。

 たまに防災対策がゾンビとか「あれっ」という方向に脱線しますが、それもこのマンガの魅力。クスクス笑えるけど勉強になる、そんな「防災対策の入門書」な1冊です。

(サトートモロー)

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