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「誰?」「髪型も性別も違う」 マンガ実写化で「改変」が物議を醸したキャラ

マグミクス / 2023年10月19日 18時10分

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 人気マンガ・アニメの実写版が作られたときに、キャラクターの設定やストーリーに関して、原作との違いが物議を醸すことは多々あります。制作の都合上、改変が起きるのは致し方ない面もあるのですが、今回は特に話題になった例をいくつか振り返ります。

 有名なのは2015年に公開された、『進撃の巨人』の実写映画『進撃の巨人ATTACK ON TITAN』2部作です。上映当時の世界累計発行部数は5000万部と注目を集めていた作品ですが、公開後、さまざまなレビューサイトやSNS上で、「原作を無視しすぎている」「ツッコミどころ満載」「やはり実写化は無理がある企画だったのでは」「原作の改変が許せない」「アニメ版の映画化の方がよい」などの意見が続出しました。

 実写映画『進撃の巨人』で特に批判が多かったのが、俳優の長谷川博己さん演じる、「人類最強の男」のシキシマという、原作に登場しない人物の存在です。シキシマと設定が似ている、原作の人気キャラであるリヴァイ・アッカーマンは、実写化映画には出てきませんでした。

 原作者の諌山創先生からの指名で脚本を担当した映画評論家の町山智浩氏は、映画専門雑誌「映画秘宝」2015年9月号にて、「もう原作とは根本的に違う世界で、設定を日本に変えるしかない」「『ヴ』の発音が日本にないからキャラを変えた」という旨を語り、また諌山先生から「エレンを原作のように恐れを知らぬ勇者ではなくて、最初は身動きできないくらい巨人を恐れる普通の恐れを持っている普通の人として登場させてほしい」という要望があったことも明かしています。

 当時は原作も完結しておらず、原作のとは違う日本が舞台で、時間に制限のある映画2作分にまとめるために、いろんな弊害が生じてしまったようです。

 同じように原作との違いに戸惑う声が多かったのが、ハリウッド版の実写化映画『ドラゴンボールEVOLUTION』(2009年)です。同作で描かれている悟空(演:ジャスティン・チャットウィン)は、冴えない日々を過ごす高校生として登場し、設定も年齢も見た目も原作の孫悟空とはかけ離れていました。それだけでなく、亀仙人(演:チョウ・ユンファ)が、原作よりもかなり若い黒髪の中年として登場したり、チチ(演:ジェイミー・チャン)の言葉が全く訛っていなかったり、敵のピッコロ大魔王(演:ジェームズ・マースターズ)に触覚がなかったりと、違いが多すぎることが物議を醸しました。

 これには日本のファンだけでなく、海外からも「完全に原作を無視している。原作を知らない方がむしろ楽しめたかも」「なぜストーリーを青年時代から始めたのか理解できない」という声が出ています。その後の2016年に、脚本家のベン・ラムシー氏が海外のドラゴンボール・ファンサイト『The Dao of Dragon Ball』のインタビューで「ドラゴンボールのファンではなかったのに、支払われる大金に目がくらんでしまいました」「全てのドラゴンボール・ファンの皆さん、心からお詫び致します」と、はっきりと謝罪を述べました。

 さらに、キャラの性別が変わっていたケースもあります。2020年に放送された『らーめん才遊記』のドラマ版『行列の女神 らーめん才遊記』では、ラーメンに毛が入ることを避けるためにスキンヘッドスキンにしており、「ラーメンハゲ」の愛称で呼ばれるメインキャラ・芹沢達也が、女優・鈴木京香さん演じる芹沢達美となって登場しました。

 ネット上では「何で変えたのか」「女性にしてもいいけど、それでもスキンヘッド設定は守って欲しかった」「若い女の子の主人公(汐見ゆとり)に、ハゲのおっさんが厳しいことを言うのが、現代のコンプライアンス的にまずかったのかな」と、いろんな意見が出ています。

 キャラの「性転換」に関しては、2009年の映画『カイジ 人生逆転ゲーム』の遠藤(演:天海祐希)や、2001年『カバチタレ!』の田村(演:常盤貴子)、栄田(演:深津絵里)、2014年の映画『黒執事』の幻蜂汐璃(原作のシエル・ファントムハイヴのポジションの男装の少女、演:剛力彩芽)など、話題になった例は多々あり、「原作読んでない一般層向けに仕方ない改変なのかな」「性別変えたら話の意味合いまで変わる気がするからやめてほしい」と、たびたび物議を醸してきました。

 その他、改変されたキャラや、そもそも存在が消えてしまったキャラなど、実写化にまつわる問題の例は多々あります。多少の改変は避けられず批判が集まることも多い実写化ですが、反対に「原作とは設定やストーリーが異なる別物として楽しめる」「どうせしっかり再現するのは無理だから、改変を楽しむようにしてる」という意見もあります。ちなみに前述の『進撃の巨人』の原作者・諫山先生は、実写映画の公式サイトにて「映画化は、原作を再現することではなく、面白い作品を作ることが目的であるべきだと思っています」と語っていました。

 今後もNetflixのドラマシリーズ『幽☆遊☆白書』(2023年12月14日配信開始)、映画『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)など、製作発表の段階やキャストのビジュアル解禁時点で賛否があった話題作が、多数控えています。公開後にはどのような評価になるのが、今から要注目です。

(マグミクス編集部)

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