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『聖闘士星矢』青銅聖闘士強さランキングの一考 2位はフェニックス一輝 1位は…?

マグミクス / 2023年10月19日 19時10分

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■「最強」が最強たる理由は…?

 1986年に集英社「週刊少年ジャンプ」にて連載がスタートした、車田正美先生によるマンガ『聖闘士星矢』は、世界的にも大ヒットし、2022年までに単行本累計発行部数が5000万部を突破しています。

 これに登場する「聖闘士(セイント)」とは、神話の時代から大地を守っている女神アテナを守護するために戦う戦士たちのことで、聖闘士になった者は、その星のさだめと実力に応じて、88の聖衣(クロス)の中からひとつを与えられます。聖衣には上位から「黄金聖衣」「白銀聖衣」「青銅聖衣」の3つのランクがあり、そしてそれをまとう聖闘士たちを「黄金聖闘士(ゴールドセイント)」などと呼称します。

 本作の主人公である「ペガサス星矢」は、その「青銅聖闘士(ブロンズセイント)」です。レギュラーメンバーである「ドラゴン紫龍」「キグナス氷河」「アンドロメダ瞬」「フェニックス一輝」も同じく青銅聖闘士で、そして彼らは強敵との戦いを通じて成長し、最終的には最強の聖衣(の様態)である「神聖衣」を身にまとうほどになります。

 一方、当初は星矢のライバルであった「一角獣星座の邪武」以外の青銅聖闘士は、原作ではほとんど出番がなく、全体から見てどの程度強いのか、判然としない部分もあります。そこをあえて、ランキング形式で、原作に登場した青銅聖闘士11人全員について、その強さを考察してみましょう。

 原作の最終話時点で考えてみたところ、トップ2はやはり下記の兄弟ということになりました。

第2位 鳳凰星座(フェニックス)の一輝

 青銅聖闘士最強ともいわれる聖闘士です。広範囲を吹き飛ばす炎の拳「鳳翼天翔(ほうよくてんしょう)」と、相手の精神を破壊する「鳳凰幻魔拳(ほうおうげんまけん)」は極めて強力です。

 星矢との戦いでは、実力で勝っていたものの、紫龍や氷河の聖衣が力を貸すなどといった要因もあり敗北していますが、評価を下げるものではありません。格上の白銀聖闘士との戦いでも危なげなく勝利していますし、黄金聖闘士最強クラスのシャカとは相討ち、海闘士最強かもしれないカノンとは互角、冥界三巨頭のアイアコスには勝利するなど、強敵相手にもさすがの強さです。

 ただ、技が少ないことで、決め技が通じない時に弱みがあることから、この順位です。

第1位 アンドロメダ星座の瞬

 攻防一体の「ネビュラチェーン」を自在に操り、攻撃技の「サンダーウェイブ」や、防御技の「ローリングディフェンス」などで戦う聖闘士です。

「戦うのが嫌いな平和主義者」で「拳で相手を殴るのが嫌い」という設定なので、できるだけ戦いを避けようとし、チェーンで相手と戦うのですが、瞬の真価はチェーンが使えなくなってからです。

 聖衣が破壊されたにも関わらず、小宇宙で起こした「ネビュラストリーム」で、黄金聖闘士アフロディーテの動きを封じ、「ネビュラストーム」の一撃で相手を倒していました。「ストーム」を撃つのを躊躇っていなければ、戦闘可能状態で勝利していたと思われますし、そうなればサガ戦にも参加し、星矢たちはかなり有利に戦えたと思われます。

 海闘士最強である可能性が高いソレントにも、セイレーンの笛で弱体化していたにも関わらず「ネビュラストーム」の一撃で倒しており(同じく弱体化していた、黄金聖闘士である牡牛座のアルデバランが放った「グレートホーン」は通用していません)、戦闘描写だけを見れば圧倒的に強いです。

 耐久力もずば抜けています。十二宮編でも、紫龍や氷河が倒れたままで一輝と話していたのに、瞬は心臓にバラが刺さったまま上半身を起こしていました。海闘士のイオと戦った時も、相手の必殺技を全て受けていますので(相手は「手を抜いた」とは言っていますが……)、恐るべき実力といえます。神聖衣への覚醒も、星矢のそれを見て、小宇宙を究極まで高める描写もなしで、あっさり成し遂げていますし、戦闘センスも高いのでしょう。

 さすが冥王ハーデスが器に選んだだけあり、文句なしで青銅聖闘士最強でしょう。本人が戦いたがれば……ですけどね。

■下位のランク付けが難しい…最下位は噛ませ犬にすらなっていない?

星矢のライバルとして登場した邪武。画像はBANDAI SPIRITS「聖闘士聖衣神話 ユニコーン邪武<リバイバル版>」(C)車田正美/集英社・東映アニメーション

 前述のように、青銅聖闘士の下位については、出番の少なさから判断の難しいところがあります。

第11位 子獅子星座(ライオネット)の蛮(ばん)

 相手に覆いかぶさって体当たりする「ライオネットボンバー」を必殺技とします。戦闘場面もほぼなく、邪武に完敗する様子が描かれ、再登場時に一般兵へ技を出して「やった 初ゼリフ!」というような「噛ませ犬にすらなっていないキャラクター」として描かれています。

 存在感のなさも含めて「実は強かった」とは思えないので、最下位です。

第10位 海ヘビ星座(ヒドラ)の市(いち)

 必殺技「メロウポイズン」は、聖衣に仕込まれた猛毒の牙(かぎ爪)で相手の聖衣を貫き、死に至らしめます。

 ただ、他の必殺技はないので、離れて戦ったときに何もできないですし、猛毒も即効性ではなく雑兵が驚いていたことから、10位とします。

第9位 大熊星座(ベアー)の檄(げき)

 修行時代に何万頭もの大熊を絞殺したと豪語する、怪力の聖闘士です。必殺技である絞め技の「ハンギングベアー」は星矢を苦しめましたが、技が腕力によるもので、小宇宙の強さに起因する威力ではないようなので、「小宇宙を燃やして、音速の拳を放つ」聖闘士相手では限度があると考え、この順位です。

第8位 カメレオン星座のジュネ

 アンドロメダ瞬の姉弟子で、必殺技は描かれていませんが、鞭はコンクリート壁を砕く威力があります。とはいえ、瞬に当て身されて一撃で倒されており、決して強い聖闘士ではありません。ただ、このマンガで「美形で台詞のあるキャラクター」が、それ以外のキャラクターより弱いとは思えないので(「戦いは顔で決まる」と市も言っていますし……)、美形度でこの順位に。

第7位 狼星座(ウルフ)の那智(なち)

 音速拳でカマイタチを作る「デッドハウリング」を必殺技とします。一輝の鳳凰幻魔拳で精神を破壊されますが、これは相手が悪いというべきでしょう。後々復活していますし、結構、強いのかもしれません。音速拳という設定がある以上、初期の星矢に近い実力はあったと考えられ、顔もなかなかなので、青銅3軍では最強としました。

第6位 一角獣星座(ユニコーン)の邪武

 1秒間に100発の蹴りを放つ「ユニコーンギャロップ」を必殺技とする聖闘士です。当初、星矢のライバルとして描かれ、銀河戦争でも蛮を倒していることから、青銅3軍よりは強く、2軍といったところでしょう。

 しかし、素早さがあっても瞬の「ネビュラチェーン」には手も足も出ないこともあり、一輝にもどうすることもできなかったので、レギュラーになれても活躍は難しかったでしょう。

■残るはレギュラー3人 主人公補正ナシなら…?

間違いなく最強の一角ではある星矢。画像はBANDAI SPIRITS「聖闘士聖衣神話EX ペガサス星矢(最終青銅聖衣)」(C)車田正美/集英社・東映アニメーション

 ここからは、正直、人によってかなり変わると思います。主人公補正込みで考慮すれば星矢が最強だと思いますが、ここでは劇中描写のみで考えたいと思います。

第5位 天馬星座(ペガサス)の星矢

 主人公であり、1秒間に100発以上の拳を放つ「ペガサス流星拳」と、流星拳を1点に集中させて威力を高めた「ペガサス彗星拳」、相手に後ろから組み付いてジャンプし、一緒に落下してダメージを与える「ペガサスローリングクラッシュ」を必殺技とします。

 主人公らしく「諦めない強さ」を一番持っている人物で、大ピンチになった際の覚醒力は一番高いと思います。ただ、作中で最強クラスとそれほど戦っていません。一輝戦は紫龍や氷河の助力あり、アルデバラン戦は相手が黄金聖闘士では並みの強さ。アイオリア戦は洗脳を解いただけ。サガ戦は一輝の助力がなければ負けていたでしょう。

 シーホースのバイアンは、七将軍のなかでは恐らく相当弱く、リュムナデスのカーサには不意を突かれたとはいえ、一撃で倒されています。シードラゴン(当時)のカノンやセイレーンのソレントといった最強クラスとは戦っていませんし、ポセイドンやハーデスは仲間の助けもあっての目標達成でした。

 青銅1軍の中では、特殊能力に乏しく「最大の拳」と呼ばれる決め技もない(「彗星拳」がそういう扱いではありますが)ので、主人公補正がなければ5位でしょう。

第4位 白鳥星座(キグナス)の氷河

 凍気を極めて絶対零度のそれを操れる聖闘士です。「カリツォー」「ダイヤモンドダスト」「ホーロドニースメルチ」「オーロラエクスキューション」「フリージングコフィン」と持ち技も多く、一度見た技が通用しない聖闘士の戦いでは有利です(星矢たちの技は何度も通用しますが……同じ技でも小宇宙が高くなれば別の技なのでしょう)。

 キグナスの聖衣も凍気で様々な特殊攻撃をガードするなど、強力です。ただ、黄金聖闘士のカミュを越える絶対零度の凍気技を見ても、冥界三巨頭のラダマンティスは関心を示していませんでした。強いことは間違いないのですが、絶対零度より低い温度は存在しないため、それ以上の威力にすることが難しいのかもしれません(冥界三巨頭のミーノスにはダメージを与えていました)。ということで4位に。

第3位 龍星座(ドラゴン)の紫龍

 廬山の大瀑布を逆流させる「廬山昇龍覇(ろざんしょうりゅうは)」、一瞬で間合いを詰められる「廬山龍飛翔(ろざんりゅうひしょう)」、竜のオーラを無数に放つ「廬山百龍覇(ろざんひゃくりゅうは)」、触れたもの全てを切り裂く手刀「聖剣(エクスカリバー)」と、多彩な必殺技を持つ聖闘士です。すぐに脱いでしまいますが、纏う聖衣も「最強の拳と、最強の盾」という設定で、星矢の聖衣を簡単に破壊していました。

 星矢には負けていますが、「廬山昇龍覇」の隙を見抜かれてのことで、実力ではやや勝っていたように思えます。なお、相討ち技の「廬山亢龍覇」を使えば、どんな相手でも相討ちにできるかもしれないので、総合的に氷河よりやや上と見ます。

* * *

 以上のランキングは、あくまでひとつの見解です。連載スタートから40年弱、いまだ定説が定まらず議論も尽きないのは、それだけ個々のキャラ、ひいては作品が愛されている証左かもしれませんね。

(安藤昌季)

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