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ドット画でもゾワッ? 粗く見えても痛々しい「ファミコン」ゲームの死に様

マグミクス / 2023年12月7日 20時10分

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■粗く見えるドット画の『ファミコン』ゲームでも、死にざまや負け顔は痛々しかった

 その昔、「ファミコン」のゲームは、リアルとは程遠いドット画でしたが、脳内補完もあり、エグいシーンでは十分に「痛々しい」と感じていました。今回はキャラの死に様、負け顔が「痛ぇぇぇ!!」と思い、恐怖や暴力で身体がすくみ上がる、いわゆる「玉ヒュン」を味わったゲームを振り返ります。

●ゆっくりうずくまるさまが、リアルで痛そう……『カラテカ』

 ゲーム『カラテカ』の冒頭では、お約束ですが主人公(名をKARATEKAという)が後ろに下がると崖から落ちて死にます。この際、キャラは正面を見ながら転げるように落ちていくので、プレイヤーは「ヒェッ!?」と玉ヒュンを味わえました。なんの説明もないため、まさに初見殺しです。

 また、敵キャラとの戦いで敗れると、主人公はゆっくり崩れるように倒れ地面にうずくまります。筆者はケンカをしたことはありませんでしたが、殴り合いをして倒れるとき、きっとこのように人間は倒れるのだなと思わされました。とてもリアルなダウンの仕方で、痛々しいです。

 さらに、痛々しいのが、柵の罠での死に方です。頭上から降りてくる柵をうまく回避して通り抜けなければいけないのですが、失敗すると柵に串刺しにされてしまいます。死にざまモーションは、敵にぶちのめされたときと同じですが、拳と柵ではやはり柵の方が、「痛ぇぇぇ!!」と感じていました。

●探偵ものは怖いし痛い……『さんまの名探偵』『ミシシッピー殺人事件』

「探偵もの」の名作ゲーム『さんまの名探偵』は、当時の吉本タレントさんたちがデフォルメされたキャラクターとして登場しました。

 このゲームのクライマックスで、明石家さんまさんがある人物に銃撃されます。この際、肩を押さえ、顔をゆがませる表情は、痛みが十分に伝わるドット描写です。

 さらに探偵ものといえば『ミシシッピー殺人事件』という、「ユーザーフレンドリー」の真逆をいく作品も、印象深い痛いシーンがあります。

 そもそもこのゲームは、舞台となる客船の室内に、突然落とし穴が現れ、主人公のチャールズ卿が直立のまま落下死しゲームオーバーになるという理不尽設計になっていて、別の部屋にも不条理トラップが存在します。

 チャールズ卿らが入室した瞬間、奥からナイフが飛んできて、おでこや後頭部に突き刺さり即死エンドとなることもありました。特に流血などのグラフックはありませんが、刺さった状態で画面が止まるのが、なんとも痛々しいシーンとなっています。

 これらのトラップは当然のようにノーヒントで出くわす他、事件解決のための聞き取り調査も不親切だったため、控えめに言って「クソゲー」と言われるようになりました。

■銛で破裂、硫酸ぶっかけ、鉢植え投下、邪魔者を排除するなら何でもあり!?

●敵を破裂させたり岩でつぶしたり、猟奇的な『ディグダグ』

敵を銛で膨らませる際の表情は「苦しいよ……」というさまがありありとして、胸も痛い?『ディグダグ』(バンダイナムコエンターテインメント)

『ディグダグ』は主人公が地中を掘って行き、敵を全滅させるとクリアというシンプルなゲームですが、討伐の方法と敵の死に方が痛すぎます。

 主人公の武器は銛で、敵に向かって射撃し刺さるとだんだん膨らんでいきました。この際、敵はかわいそうなくらい苦しそうな表情をし、やがて破裂して死にます。

 また、地中には岩もあり、タイミングよく落とすと敵をつぶすことができますが、その圧死するさまも痛そうで気の毒になってしまいます。これらの方法で敵を制圧する自分の行いは、果たして「正義なのか」と、しばし考えてしまうゲームでした。

●『SPY vs SPY』の罠は「痛ぇぇぇ」!?

 当時としては珍しい上下2画面の対戦型ゲーム『SPY vs SPY』は、脱出アイテムを探しながら罠を仕掛け相手の邪魔をし、より早く脱出することを目指すゲームです。

 その罠のなかにはバケツというものがあり、ひっかかるとバケツ内の液体を頭から浴びて、骨が透け(アニメで例えると電気ショックのようなグラフィック)、天使になって死亡します。

 まずそもそも、骨が透けて死んでしまうほどの液体とはなんなのか? と痛々しさが目に飛び込んできます。後に知ることですが、これは硫酸が入ったバケツらしく、知ると余計に痛く、想像するだけで自分の肌もピリッとします。

●元祖格ゲー『アーバンチャンピオン』で、殴り合いとは別のポイントも痛い!

 元祖格ゲーといわれる『アーバンチャンピオン』は、ふたりの男がストリートファイトで殴り合うゲームです。攻撃方法は、パンチの強弱しかないのですが、弱パンチを受けると少し後退し顔をゆがませます。そして、強パンチを食らうと豪快に後ろに転がるため、見ているだけで痛そうです。

 また、対戦中、建物の2階から植木鉢を投下してくるモブがおり、それが脳天に当たると首が埋まるほどのダメージを負うのですが、鉢が当たった時のグラフィックは痛々しすぎます。

 さらに、ステージが進むと、画面端に蓋の開いたマンホールが登場します。殴り合いでラインを押し、相手をその穴に落とすと勝利なのですが、マンホールに落ちるさまを見ると、痛々しくて玉ヒュンです。

 リアルとはかけ離れた、粗いドット画だった『ファミコン』のゲームはまるで違うものかもしれません。しかし、当時の子供の脳内では、リアルに再現されているように感じて痛々しく、玉ヒュンも味わっていたのでしょう。

(南城与右衛門)

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