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「トラウマ確実」「R指定じゃないの?」 グロさも衝撃のアニメ映画3選

マグミクス / 2024年4月6日 19時10分

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■コンプレックス解消のはずが悲劇を招く展開に

 数あるアニメのなかには、生々しい表現やグロテスクな描写で、思わず目を背けたくなるシーンが描かれた作品も多々あります。何も知らずに見たら、トラウマとなってしまうかもしれません。今回はアニメ映画のなかから、過激なシーンで視聴者に衝撃やトラウマを与えた作品を振り返りましょう。

●『整形水』(PG12)

『整形水』は、韓国のオムニバスマンガ『奇々怪々』のなかのひとつのエピソードが原作で、日本では2021年9月に公開されたサイコホラー映画です。

 主人公は、幼い頃から外見に強いコンプレックスを持つ女性のイェジです。TV出演をきっかけにネット上で容姿を誹謗中傷されて深く傷ついた彼女は、自分の容姿を思い通りに変えることができる「整形水」を手にしたことで、運命が狂い始めます。

 設定のユニークさはもちろん、顔を変えるために贅肉をはがす、溶かす、削げ落とすなどのグロテスクな描写の数々も話題になりました。美女へと変貌を遂げたイェジが、肉体の些細な崩れが気になり整形水で直そうとするもうっかり寝落ちして長時間水に浸かったせいで、全身が溶けてしまうというおぞましい場面もあります。

 また、自分の容姿を戻すために人肉が必要となり、そのために殺人にまで手を染めるほど精神が蝕まれていく展開も衝撃的です。後半はとある恐るべき悪役も登場してさらなる陰惨な場面が描かれ、ネット上では「美への執着がもたらす恐怖を可視化していてすごい」「夜に見たら眠れなくなった」「整形からここまでとんでもない展開にもっていくとは」などの声もありました。

 また、同作がR指定ではなく「PG12指定」にとどまっている点に関しても、驚きの声があがっています。しかし、イェジの姿を通してルッキズムやSNS上の誹謗中傷など、現代社会が抱える問題を訴えかける作品で、第46回ボストン・サイエンスフィクション映画祭で最高アニメ-ション賞を受賞するという功績も残しました。

●『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』は、1995年10月から1996年3月にかけて放送されたTV版『新世紀エヴァンゲリオン』のラスト2話をリメイクし、1997年7月に公開された劇場版完結編です。世界中で人気を誇るSFアニメ作品ですが、「旧劇場版」と呼ばれる本作は、シリーズのなかでも刺激的な性描写やスプラッタシーンが多いことで話題となりました。

 例えば冒頭では、寝込むアスカ・ラングレーの服がはだけた姿を見た主人公の碇シンジが、彼女を眺めながら自慰行為をしたと思わしきシーンが描かれ、いきなり衝撃が走ります。また、葛城ミサトと加持リョウジのベッドシーンや、巨大化して脳みそと眼球がむき出しになった綾波レイ、アスカの乗った弐号機に槍が何本も貫通し、彼女の絶叫が響き渡るなど、数々の過激シーンが盛り込まれました。

 ネット上でも「強烈すぎてぐったりした」「旧劇版だけは気軽に観返せない」という声があがるほど、強いインパクトを残した作品です。

 2014年に地上波で放送された際には、作中のいくつかのシーンがカットされています。放送途中に何度も画面が真っ暗になり、音声のみになったことで賛否を呼び、話題となりました。

■エロ・グロ多めの作品のなかでも耐え難いシーン

●『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』R15+

ダークな雰囲気が漂う『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』ポスタービジュアル (C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS

『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』は、全世界で3300万部を超えるダークファンタジーマンガ『ベルセルク』(著:三浦建太郎)の「黄金時代篇」をアニメ映画化した3部作の完結編です。本作は原作やTVアニメでも、特に過激な残酷描写や性的シーンが多いとして知られていた「蝕(しょく)」が描かれた作品でした。

「黄金時代篇」では主人公ガッツやヒロインのキャスカ、そしてかつての盟友グリフィスの過去が描かれます。そして完結編にて「ベルセルク史上一番のトラウマ」と評される、グリフィスがゴッド・ハンド(作中に登場する超越者たち)のひとりへと転生する降魔の儀「蝕」の場面につながるのです。

 ガッツが所属する傭兵団「鷹の団」の団長であったグリフィスはミッドランド王国で出世しましたが、ガッツが団を去った後に自暴自棄になってシャルロット王女と関係を持ち、国王の怒りを買って再起不能レベルの拷問を受けてしまいました。その後ガッツたちに救出されるも絶望した彼は、蝕を引き起こす石「真紅のベヘリット」を手にします。ゴッド・ハンドに転生することを決意したグリフィスは、蝕の儀式に必要な生贄とされる「自分の最も大切なもの」として鷹の団を捧げました。

 ここからは、蝕で発生したおびただしい数の魔物に喰われて悲惨な最期を迎える鷹の団メンバーが次々と描かれます。また、ゴッド・ハンド「フェムト」に転生したグリフィスが、ガッツの目の前で恋人のキャスカを凌辱するシーンも痛ましいものでした。深い絆で結ばれていたガッツとグリフィスの残酷な描写に、ネット上では「原作読んでてもきつい」「救いようのない絶望感で呆然とした」と、衝撃を受けたレビューが多数あります。

(LUIS FIELD)

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