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おおらかな時代だから許された、際どい描写も? 今でも人気の昭和アニメ3選

マグミクス / 2024年4月5日 20時10分

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■昭和だから放送できたギリギリな名作アニメ

 時代が進むにつれて、過去のアニメへのアクセスが容易になり、放送時期に左右されずいつでも視聴できるようになりました。昭和に放送されたアニメは現在も視聴され続け、レビューサイトにて多くのコメントがアップされています。昭和に放送され、現在も高評価の声が多い作品を見ていきます。

●『ガンバの冒険』

『ガンバの冒険』は、斎藤惇夫先生の児童文学『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』(岩波書店)を原作とし、1975年に日本テレビ系にて全26話が放送されました。原作では、ネズミの主人公「ガンバ」を含む16匹の仲間が登場しますが、アニメ放送時にはガンバ込みの7匹に変更となりました。

 本作はガンバと仲間たちが、暴力と恐怖で支配している白イタチ「ノロイ」を倒すため、壮大な冒険をしていくストーリーです。ラスボスであるノロイの圧倒的な怖さが、トラウマになった人も多いのではないでしょうか。

 ノロイは「まだまだ殺すな、いつでも殺せる。ゆっくり殺せ、楽しく殺そう」と部下へあえて撤退をうながすなど、残虐な性格であることが垣間見えます。また、威圧感を与える顔とそのシルエットも、多くの人が恐怖をおぼえたポイントでしょう。

 しかし苦戦を強いられるなか、恐ろしいノロイにガンバたちが果敢に戦いを挑んでいく姿は、当時の視聴者をアツくさせました。

 同作は放送から40年以上経ったいまでも鑑賞する人が多く、「年齢関係なく楽しめるアニメ」「ノロイとの決戦からのハラハラ感がたまらない」といった声が見受けられました。また、2015年に3DCGアニメーション『GAMBA ガンバと仲間たち』として映画化もされています。

●『じゃりン子チエ』

現代なら「虐待」ととらえられてもおかしくない環境で、チエはたくましく生きる 画像は『じゃりン子チエ 劇場版』DVD(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)

「漫画アクション」(双葉社)にて1978年から1997年の19年間、長期連載された『じゃりン子チエ』(原作:はるき悦巳)は、1981年に高畑勲さんが監督を務めた劇場版アニメーションが公開されています。そして劇場版の人気を受け、TVアニメが放送されました。本作は大阪を舞台に、仕事をしない父に代わってホルモン焼き屋を切り盛りする、小学5年生の主人公「竹本チエ」をめぐる日常が描かれています。

 本作はいまの時代ならできない描写が満載で、チエがほかの人からお酒を勧められ「結構おいしいわ」と言いながら飲酒したり、父親の「テツ」が他人に暴力をふるったりするシーンが描かれています。しかし、暗い雰囲気ではなく、チエのたくましい生き様に、多くの人が魅了されました。

 チエの母である「ヨシ江」は、テツに「出ていけ」と怒鳴られ、家を出てしまいました。その母とテツ、チエの3人でお出かけをする「同居予行演習」の回では、なかなか会話をしない両親の気まずさを気遣い、チエが電車内で急に歌い出すなど、彼女の健気さが前面に描かれています。チエの「なんとかふたりの距離を縮めてあげたい」という気持ちがヒシヒシと伝わる名シーンともいえるでしょう。

 ちなみに原作とアニメで多少違いがあり、原作では3人で金閣寺に行きますが、アニメでは遊園地に行っており、見比べてもおもしろいかもしれません。

 視聴者からは「品はないけど古き良き時代を表現してる」「時代に関係なくチエちゃんから教えてもらうことがたくさんあった」などの声があがっており、現在もさまざまな人の心を動かしている作品です。

■ヤング料理人が活躍する「グルメマンガ」の先駆け

「グルメマンガ」の先駆け的存在の『ミスター味っ子』第1巻(講談社)

●『ミスター味っ子』

『ミスター味っ子』は、1986年から1990年まで「週刊少年マガジン」(講談社)にて寺沢大介先生によって連載された元祖グルメバトルマンガが原作です。1987年にアニメがテレビ東京系で放送されました。

 物語は、ある日、亡き父から店を受け継いだ母親と主人公の「味吉陽一」が切り盛りする「日之出食堂」に、美食家のカリスマ「味皇」こと「村田源二郎」が訪れるところから始まります。そして陽一は、「特製超極厚カツ丼」を作り、その料理のおいしさで村田を驚かせました。

 この出来事をきっかけに、陽一は毎話登場する料理人たちと対決をしていくことになります。本作の魅力は、イタリアンやカレーなど幅広いジャンルの天才たちが登場し、それぞれにドラマがある点です。また、現在は定番ジャンルになった「グルメマンガ」の先駆け的な存在として、いまも根強いファンに愛されています。

 レビューサイトでは「当時は料理バトルが新鮮だったから、パイオニア的作品」「料理を食べたあとのリアクションがクセになる」など、高評価の声が見られました。

(LUIS FIELD)

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